拾伍 ページ16
・胡蝶side
あの夜、月が綺麗だと思い少し外を歩いていました。
そこにはふたつの影があり、冨岡さんとAさんの声が。
「私、冨岡さんが悲しまないようにもっと強くなります…!」
「…ああ」
あの冨岡さんが優しく彼女に微笑む。
そして彼女も優しく微笑みを返す。
ああ、どうやら上手くことが運んだみたいです。
私はAさんのあんなに幸せそうな顔、初めて見ました。
いつも蝶屋敷の手伝いをしてくれた、カナヲやあの子たちと同じくらいそばにいた。
私の妹のような存在。
「ふふっ、今夜は月が綺麗な日ですね」
こんな独り言は、誰の耳に届くことはない。
一瞬、Aさんが私の隠れている木の方を向いた気がしたのは気の所為。
「Aさんを悲しませたら、どうしてあげましょうか」
冨岡さん、Aを傷付けでもしたら私が許しませんからね。
…まあ、貴方なら大丈夫だと信じてみましょうか。
「鬼のいない世界だったらもっと笑ってくれたのでしょうか」
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義勇と杏寿郎推し - むっ!これは完結か?よもや、よもやだ!初めましてだな!煉獄杏寿郎だ!これからも心を燃やして頑張れくれ!じゃあな! (2021年8月4日 7時) (レス) id: 2a3c5f3e4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わたあめ | 作成日時:2021年6月27日 20時