壱 ページ2
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静まり返った月の明かりしかない日。
煉獄と共に任務へ向かった日のことだ。
「水柱様、炎柱様。あとは我々に」
「…ああ」
事後処理部隊の隠が任務の後片付けに来た。
その中に一人、何故か目を引く奴がいた。
「怪我人はこちらに…!蝶屋敷まで運びます!」
テキパキと指示を出している奴。
声や背丈から、隠の中でも若い奴だとわかる。
ソイツは怪我した隊士にも優しく声をかける。
「あの少女は確か、最上Aでは無いか!」
「…知り合いか?」
「隊士として、人手が足りないとなった時は任務に行っている隠がいると噂になっていた!」
隠は剣術の才に恵まれなかった者が多いと聞いたが、ソイツはそういうことでもないのか。
まあ、俺には関係の無いことだ。
「俺たちは鬼が来ないよう、周りを見に行くか!」
「…ああ」
最上A…といったか。
剣術の才に恵まれなかったわけではないのに、どうして隠になったのだろうか。
「避難していた周辺住居者は明日の朝、こちらに案内を───」
黒子装束から出ているソイツの瞳は月明かりで照らされて、何故か目が離せなくなった。
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義勇と杏寿郎推し - むっ!これは完結か?よもや、よもやだ!初めましてだな!煉獄杏寿郎だ!これからも心を燃やして頑張れくれ!じゃあな! (2021年8月4日 7時) (レス) id: 2a3c5f3e4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わたあめ | 作成日時:2021年6月27日 20時