ふたりの男【YG×JN】 (ページ9)

今日:6 hit、昨日:8 hit、合計:39,405 hit

9 ページ9

Yoongi side

作曲というもう一つの趣味を共有して

俺たちの仲はさらに深まった。

そして今や俺の一番の理解者だとも思える彼女を

俺は完全に好きになっていた。

毎日彼女のことを想ったし、

だるがりなのに彼女からの連絡にはマメに返したり

服を選ぶときは彼女のファッションに合いそうな服を買ったりした。

こうして俺は完全に染められていった。

だけど、そうする度に慎重になっていくもので

好かれたいというよりも

嫌われたくないという気持ちが先行して

俺は肝心な告白や行為を匂わすということができなかった。

ここで恋愛経験のなさが響いてきたのだ。

「ねね、ユンギの大学のチョンホソクって知ってる？」

だからこうして男の名前が出ると途端に焦り出す。

「知ってるけどなんで？」

「なんかご飯行こうって言われてて、、
どんな人か知ってる？」

ホソクはかっこよくて優しくて、1年なのにめちゃめちゃダンスが上手くて、もうダンスサークルの次期サー長に決まっている大学内で有名な学生だけど、

「あー、なんかいつも女といるイメージ」

それら全てをなかったことにして、

嘘ではない言語化すると悪印象のことを言った。

「そっか、チャラいんだ…」

「まあ、そんな知らないけど…」

最後は濁して俺は本当に必死でみっともない。

余裕がない。

「あ、そういえば今度俺の友達に会ってくれない？」

友達のジンにAの話をしていたら
何度も会わせろと言うから仕方なく了承した。

「嫌だったらいいよ」

「え、なんで？嫌じゃないよ？会いたい！」

どこかで嫌な予感がしながらも、

双方が乗り気であるためご飯をセッティングした。

そして、俺はこの判断を後悔することになる。