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人を動かすのが上手い奴 ページ8

本家軍へと向かっている途中に、大ガマさんから色々な事を教わった。



転生輪廻、妖魔界、平釜平原、元祖軍、本家軍。


その他は、まぁあまり頭に入れなくても良いとの事で覚える事の範囲には入れていない。


元祖軍と本家軍は妖怪を二つに分かつ程の二大勢力で出来ているらしい。



元祖軍を率いているのが、先程大ガマさんも口にしていた『土蜘蛛』と言う妖怪らしい。


平安時代から存在する妖怪で、その力は大ガマさんと全くの互角なんだとか。
あとは要らない情報だが、とても顰めっ面をしていて頭が固いらしい。



そして本家軍を率いているのが、今私の隣を歩いている大ガマさん。


百年生きたとされる神聖な蛙が変化した姿なんだと自慢げに大ガマさんは言っていたが、申し訳ないくらいに蛙の原型を留めてないので冗談にしか思えなかった。


大胆不敵な本家大将と名高い噂をされているらしいが、それでさえもなんだか嘘っぽく聞こえてしまう。




だってとってもお気楽なんだもの。



大将ってもう少し、ビシッとしてるものではないのだろうか。


『ん?

オレの顔に何かついてるか?』


『…いえ、何も。』



じっと疑うように見つめていたら気づかれてしまった。否定したのにも関わらず『見とれちまったか〜!』なんて言ってる。話聞いてたか?

絶対大ガマさんが大将とか有り得ない。


いや仮に大将であったとしても、大二勢力の一つだなんて大袈裟なものではないのだろう。









そう、思ってたんだけど。









『…嘘でしょ…。』





『此処が、オレ達本家軍の屋敷だぜ!』









どうやら、紛れもない事実だったみたいだ。

お気楽な兄貴分大将→←いきなりで宜しいので?



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設定タグ:妖怪ウォッチ , 大ガマ , シリアス   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:しゃまる。 | 作成日時:2019年6月30日 23時

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