今日も死にたいとしか思わない。 ページ3
おはよう、今日の課題やって来た?
おはよ〜!やってない…見せて!
仕方ないなぁ。
朝、学校に登校すると賑やかな会話が聞こえる。
彼女達がとても羨ましい。
私と違って、"普通"を満喫出来ている彼女達が。
とても、羨ましい。
『失礼します。』
登校するといつものように保健室へと直行する。
授業なんて受ける気も無いし、受けたって今の状況が変わる訳でもないのだ。
『あら、白鷺さん。
いつものベッド、空いてるから勝手に使ってね。』
…保健室の医務員の先生だ。
彼女は毎日、私のベッドを確保してくれている。
ただそれは心配だからとか、同情の意味ではないのを私は知っている。
ただ単純に、具合が悪そうだから。
ただ単純に、仕事の一環として提供してくれているだけなのだ。
だからそれ以上に話したり、気にかけたりしてくれる事もない。
なんて虚しい場所なのだろうか。
そう思いながらベッドに横たわった私は全身の力を抜いて、ただ一思いに襲ってくる睡魔に身を委ねるのだった。
6人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しゃまる。 | 作成日時:2019年6月30日 23時