元ヤン紅一点 (ページ23)

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坂本昌行side

この間、料理を教えると約束し、とうとうその日がやってきた。

インターホンが鳴り、ドアを開けるとAがいた。

『いらっしゃい。』

A「お邪魔しまーす。」

『どうぞ。』

Aはスリッパを履いて、手を洗っていた。

まさに慣れてる(笑)

よく俺ん家に来るから第2の家みたいな感じになってる(笑)

あれ？第2の家って、聞いたことあるような……

A「坂本くん、」

『ねぇ、A。』

彼女は何か言いかけたけど、覆い被さるように話した。

A「何？」

少し怒った様子だった。

『なんで“まささん”から“坂本くん”になったの？』

率直な疑問をAにぶつけた。

Aは驚いていて、少し顔を赤らめた。

A「だって……///」

『だって？』

A「カップルでも夫婦でもないのに、まささんなんて馴れ馴れしく呼んでたらおかしくない？」

『そうかなぁ……俺は全然いいよ！』

A「じゃぁ、まささんか坂本くんどっちで呼ばれたい？」

考えてもなかった質問に少し戸惑った。

『まささんがいいかなぁ………』

自分でわかった。

声が小さくなるにつれて、体温が上がった。

A「じゃぁ、まささん、料理しよ？」

『あぁ…』

照れ隠しで返事が小さくなった。

その後は、美味しい美味しいグラタンを作りました(笑)

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