プール掃除(赤緑もあり) ページ5
6月、中旬。
温暖化の影響だかなんだか知らないが、茹だるような暑さの5限はどうしてもバテ気味で、基本的に授業は真面目に受ける神ちゃんもやる気のなさそうな顔をしてる
かくいう俺も、7月に入るまでクーラーを入れず扇風機だけで凌ごうとする校則にうんざりしているところだった。もう寝たい
それに加え、教科は数学ときた
もう話を聞く気さえ起きない。1年の最初にはまだ中学校の名残がチラつき、理解できないこともなかったが数2Bになるともうもはや暗号だ。
元々俺、文系やしね
「おーい、ここ重要やでぇ
公式メモっとけよー」
ちょうど、先生が公式とその説明を書こうと黒板に体ごと向いた時、空いていた後ろのドアに影が通った
流星とシゲだ。
後ろの席の真ん中の列であった俺はその様子がありありと見えていた。授業の初めからおらんからどこで何してんのかと思っていたが、開始20分という欠席にもならん時間でこっそり入ってきた
遅刻狙うなんてダサいな
どうせなら欠席せぇよ
遅刻ならバレなアカンのに
結局静かに入ってきてるし
流星のことを狙ってる高崎さんも居ないことがずっと気にかかってたことは絶対に認めない
てか、シゲもおらんかったんか
2人が俺の席の後ろに来たぐらいで
「重岡ー藤井ー気づいてるぞー
元気そうで安心したー。はよ席つけー」
先生が板書しながら声を張った
教室中で笑いがどっと起きた
「「サーセン」」
2人は軽く謝りながら、シゲは窓際真ん中の席に、流星は俺の前の席に着いた
横を通る時、流星が私の頭をふわっと撫でた
気がした
手が当たっただけかも、、
「りゅうせ。りゅうせ。」
「おん？」
今怒られながら来たのにも関わらず、小声の俺になかなかの音量で返事するこのアホは起きてんのか寝てんのかわからん顔をしていた
「何してたん？」
「昼休み、シゲとバスケシュート対決しとってそんまま体育館裏で寝て起きたらさっきやった」
「寝てたん？そんだけ？」
「おん。起きたら体育館から高田の声聞こえてビビったわ笑」
「何してんねん｣
「何？心配した？」
「アホか、前向け、アホ」
「2回も言うな」
そう言い捨てて流星は前を向き、何も出していない机に顔を伏せた
まだ、寝足りひんのか、お前は
自分から話しかけたくせに霧が晴れるともう良くなってしまう
俺の思考をちょっとでも持っていったのだからそれぐらいの振り回しは許されるべきであると勝手に解決させてしまった
それからは鐘が鳴るまで、普通に授業が過ぎていった
号令の前、先生が
「重岡、藤井、後で職員室」
と言ったこと以外は
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茉莉花(プロフ) - 哀さん» ありがとうございます！リアル感を感じてくださるとは嬉しすぎる (9月12日 3時) (
レス) id: c94a7fe177 (このIDを非表示/違反報告)
哀 - はじめまして。どのお話も素敵です…リアル感もあって、好きな文章です…！受け桃がとにかく可愛い、、、読んでいて幸せでした！ (9月11日 21時) (レス) @page39 id: 4a70051e2e (このIDを非表示/違反報告)
カミツレ(プロフ) - ゆいさん» コメントありがとうございます！！普段あんまり褒められないので凄く嬉しいです！！また見てやってください。 (8月7日 9時) (レス) id: c94a7fe177 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 夏×学パロ×青桃って最高です…積極的な青さんたまりません💕更新ありがとうございます！ (8月6日 13時) (レス) id: 127582e3c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カミツレ | 作成日時：2023年6月3日 0時
