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｢俺、望のこと好きになった
出来れば、付き合ってほしい｣
この人は何度俺の時を止めれば気が済むのだろう
｢は｣
｢何言ってんねんってなるのはわかってる｣
｢わかってへんやろ！｣
ふつふつと込み上げる苛立ちに訳も分からず声が大きくなって怒鳴りつけてしまう
俺がどんな想いでこの期間を過ごしたと思っているのだろう
｢望｣
｢今更なんやねん！｣
｢ちょっと｣
｢なんで今ここで言うん！｣
｢落ち着け｣
｢落ち着いてられるか、アホが！｣
｢わかったから｣
｢わかってないって、言ってんねん！｣
｢全部俺が悪いから、頼むから、泣かんといてくれ！｣
懇願するように言われて初めて気づく
ああ、俺、この期に及んで泣いてんのか
怒りか悲しみかショックか、はたまた喜びかよくわからん涙が頬を伝ってボロボロと流れていく
何が、泣かんといてくれ、や
貴様のせいじゃ
そんな壊れ物を大切に扱うような目で見ながらティッシュ差し出してくんな
わからんけど、絶対に泣いてるって認めたくない
こんな奴に泣かされたなんて認めたくない
急いで拭いてしまえば、
流れた跡さえ消すように拭ってしまえば
泣いてないことになるだろうと両手で何度も擦るのに
なんでこうも上手くいかない
後から後から流れてくるそれは
止まることを知らない
｢そんな擦ったらアカンよ、赤くなってまう｣
｢触んじゃねーよ！｣
伸びてきた手を跳ね除けて思いっきり睨む
｢望｣
なんでそんな、堂々としてられるん？
なんでそんな、真っ直ぐな目で見れるん？
俺いま、お前のこと睨んでんねんで？
こんなに泣きながら、睨んでるのになんでそんな、愛おしそうな目で見つめてくるんよ
そんな目で見つめてくれるなら
そんな感情を向けてくれるんなら
そんなことを言ってくれるんなら
なんでもっと早くにしてくれへんかったん？
決死の想いで告白して
訳の分からん尋問されて
挙句の果てには返事保留
それでも待ってたら有耶無耶にされて
キッチンで蹲るように泣いて
それでも吹っ切れようとして
なんでか増える流星からの誘いにも耐えて
なんの違和感もなく宅飲みできるくらい
頑張ってきたのに
それでもまだ
こんな状況になってまでも
嬉しさか喜びか
無意識に高鳴る胸を抑えられないくらい
こんなにも流星のことが大好きやのに
全然忘れられてへんのに
｢はぁ、もうわかったから｣
｢望？｣
｢なんでその結論に至ったん？｣
この際、もうなんにもないよ
夜はまだまだ長いねん
流星がこの2ヶ月弱、どんなことを思ってたのか
しっかり聞かせてもらおうやないか
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茉莉花(プロフ) - 哀さん» ありがとうございます！リアル感を感じてくださるとは嬉しすぎる (9月12日 3時) (
レス) id: c94a7fe177 (このIDを非表示/違反報告)
哀 - はじめまして。どのお話も素敵です…リアル感もあって、好きな文章です…！受け桃がとにかく可愛い、、、読んでいて幸せでした！ (9月11日 21時) (レス) @page39 id: 4a70051e2e (このIDを非表示/違反報告)
カミツレ(プロフ) - ゆいさん» コメントありがとうございます！！普段あんまり褒められないので凄く嬉しいです！！また見てやってください。 (8月7日 9時) (レス) id: c94a7fe177 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 夏×学パロ×青桃って最高です…積極的な青さんたまりません💕更新ありがとうございます！ (8月6日 13時) (レス) id: 127582e3c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カミツレ | 作成日時：2023年6月3日 0時
