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練習試合が始まるとレギュラーと準レギュに別れて対戦することが多い
差があるように見えて意外と互角になるのでテクニックやフィジカルを鍛えることができるようになっている
前半が終わったハーフタイム
｢望｣
ドリンクを飲んでいると先輩から声をかけられた
｢流星先輩｣
｢さっきの前半、2人にマークつかれた時あったやろ？｣
｢はい｣
｢ああいう時は遠慮せず、どんどん上がってええで。｣
｢え、でもそうすると敵も連れてっちゃいます｣
｢ええねん、それで。本番もきっとそうなる。でも、そこで縫ってパス出来ひんかやったら意味ないねん。今から誰にでも受け止められるよう構えとくためや。2年やからって遠慮すな｣
そう言う先輩は俺を真っ直ぐ見つめて安心させるように頷いた
ずっと俺が台頭してしまっていいのか、迷っていた。俺は中学からやってたし、それなりに上手いんだと思う。だからこそレギュラー入りもしているし、マークされることも多い。でも、そんな中で俺が走り回ってしまったら、敵の中をパスしなければならないのでパスの正確率が下がる。俺のせいでミスってしまう人が増えることになるのではないかと思っていた
でも、先輩の言葉を聞いて確信した
俺、動いてもいいんだ。
｢わかりました｣
｢その中で望がどう動けるかが重要になってくるんや。頼むで！｣
そう言って背中を向ける先輩に思わず、声をかける
｢あ！あの、……あ、ありがとう……ございます。｣
｢ハハッ。おん。色々考えてくれたんやろ？
こちらこそありがとうな｣
｢い、いえ。｣
返事をしたとこで、ハーフタイムが終わった
後半戦の開始だ。
もう俺は思う通りに動いていい
その中でどう繋げて行けるか、その都度考えることに集中しよう
それが俺に出来る最上の事だ
そう思えたのは先輩がいたから。
昔から人懐っこい性格だし、生意気にならないように関わり方も練習中も気をつけていたからやっかまれることは無かったが、下手したら、3年よりも上手い俺にアドバイスをくれる人はなかなかいない
そんな中で俺と対等にやり合って、時には俺よりも上手い先輩は部活に入った当初から気にかかっていた
次第にそんな俺にもアドバイスをくれたり物怖じせず、頼りがいがあってついて行きたくなる姿に憧れを抱いた
そして試合に勝った時の笑顔やたまにどころかよく見せる抜けたところ、迷った時に声をかけてくれる優しい姿に心を奪われた
流星先輩は今も尚、俺の心を奪い続けている
ってそれは俺の都合か
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茉莉花(プロフ) - 哀さん» ありがとうございます！リアル感を感じてくださるとは嬉しすぎる (9月12日 3時) (
レス) id: c94a7fe177 (このIDを非表示/違反報告)
哀 - はじめまして。どのお話も素敵です…リアル感もあって、好きな文章です…！受け桃がとにかく可愛い、、、読んでいて幸せでした！ (9月11日 21時) (レス) @page39 id: 4a70051e2e (このIDを非表示/違反報告)
カミツレ(プロフ) - ゆいさん» コメントありがとうございます！！普段あんまり褒められないので凄く嬉しいです！！また見てやってください。 (8月7日 9時) (レス) id: c94a7fe177 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 夏×学パロ×青桃って最高です…積極的な青さんたまりません💕更新ありがとうございます！ (8月6日 13時) (レス) id: 127582e3c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カミツレ | 作成日時：2023年6月3日 0時
