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望が保存していたワインはすごく美味しいものだった
飲みやすくて、味も深い
最近のコンビニもすごい
夜でもなかなかのワインに合ういいおつまみが手に入るのだ
ついつい口数が多くなる俺の話を望は折るでもなく、促すでもなくただ聞いていた
｢いいワインやな。味も上手いし、嫌な風味もないからツマミとの食べ合わせもめちゃくちゃいいわ。後味もスッキリやな｣
｢そうやろ。ロケで少し遠く行った時、お世話になった酒屋さんに頂いてん｣
初めからずっとワインの俺と違って望はハイボールからワインに変えながら飲んでたせいか俺よりも酔いが回っているようだった
しかし、こいつは赤くなってからが長いやつなので酔いがどれほど回っているかが元来分かりにくい
大人数や外で飲んでいれば片付け出したり、スローペースで話し出したりと指標があるが望の家となるとそうはいかない
元々綺麗だし、片付けながら飲んでいる
話す相手も俺が多いので元々スローペースなのだ
｢んん……りゅせ、まだ飲めるよな｣
｢お？ああ、まだいけるな。これ、美味いな。チーズと生ハムとオリーブオイル？｣
｢ん。あとこしょう｣
｢ああ、今度家でやろ。なんで生ハムってこんなワインと合うんやろ。いや、生ハムは酒ならなんでも合うかぁ｣
｢俺が作ってんで、すごいやろ｣
ソファーに座ってた望が褒めてと言わんばかりに地べたに胡座をかく俺の隣にきた
｢おお、すごいやん。あのちょっとで作ったん？｣
｢うん喜ぶかなぁ思て｣
｢ありがとうな。おかげでワインもすすむわ｣
｢うん｣
望は赤くなった頬でワインに手を伸ばしたあと、そのまま寄りかかってきた
普段なら�陲舛磴鵑箴隼砲亡鼎┐襪海箸�多い望が俺しかいないからかもしれないが寄りかかってきてくれて嬉しくなったんやと思う
酒が入ってて大きく踏み出せたこともある
ソファーに寄りかかったまま、手を回して至近距離にある望の頭に手を添えて髪の毛のやわらかな感触を楽しんだ
｢どおしたん？｣
望から問いかけられているのはわかっている
しかし、明確な動悸がある訳でもなければ、それを口に出して形にする勇気もない
ただいつもは照れくさくて触れられないものになんの躊躇いもなく触れられて、いつもは合わない目を見つめることができているこの状況をできるだけ引き伸ばしたかった
もっと近づきたくなった
もっと体温を感じたくなって頬に伸ばした俺の手を拒むこともなく、見つめ続ける俺の目線を拒むこともなく、望は無言の愛を受け入れていた
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茉莉花(プロフ) - 哀さん» ありがとうございます！リアル感を感じてくださるとは嬉しすぎる (9月12日 3時) (
レス) id: c94a7fe177 (このIDを非表示/違反報告)
哀 - はじめまして。どのお話も素敵です…リアル感もあって、好きな文章です…！受け桃がとにかく可愛い、、、読んでいて幸せでした！ (9月11日 21時) (レス) @page39 id: 4a70051e2e (このIDを非表示/違反報告)
カミツレ(プロフ) - ゆいさん» コメントありがとうございます！！普段あんまり褒められないので凄く嬉しいです！！また見てやってください。 (8月7日 9時) (レス) id: c94a7fe177 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 夏×学パロ×青桃って最高です…積極的な青さんたまりません💕更新ありがとうございます！ (8月6日 13時) (レス) id: 127582e3c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カミツレ | 作成日時：2023年6月3日 0時
