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「ハア〜〜〜〜〜〜〜…」
「フられたの?」
「…えりちゃん、まずはおはよう」
「おはよ〜」
1年間と半年付き合った彼氏に、昨日、フられた。というか、フってやった。
きっかけは向こうの浮気だった。ドアも窓も閉めていない放課後の教室で、私じゃない女の子とキスするアホがどこにいる。それがいた。昨日。
「お疲れ様だね〜」
「あんなに好きだったのに秒で冷めた…」
「まあそんな浮気現場見たらね〜」
「本当最悪……確かに私より胸は大きかったけど…」
「A貧乳だからね〜」
「えりちゃん!」
いつも一緒の友達のえりちゃんは、慰めようとしてくれているのか私が彼氏持ちじゃなくなったことを喜んでいるのか、どっちなのか分からない。
どっちにしろ、私のあのため息で彼氏と別れたと察せる人はえりちゃんくらい。
「もう恋愛はしばらくお休み」
「とか言って一目惚れしやすいの誰だっけ〜」
「えりちゃん!!」
もうこれから絶対しない。したとしても、恋愛まで絶対持って行ってやらない。
一目惚れした男子で良い彼氏になってた思い出なんて今思い出せば何も無い。あれ…嘘、悲しすぎるんじゃないか?
「今日は1時間目から体育ですよAさん、ドッジ。しかも男女混合。」
「顔面にぶつけてやる」
「こわ〜」
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作者名:さいや | 作成日時:2018年7月6日 23時