33.何も出来ずに ページ37
声がした方を振り返ると、
神永さん、田崎さん、波多野さん、三好さんが
顔を並べていた。
「どうしたんだ？ その子」
田崎さんが顎で、手を引く子どもを指した。
「まさか、誘拐……？！」
「違いますよ！
この子、迷子になっちゃったみたいなんです」
子どもを見ると、私を見上げ
不安そうに眉根を寄せていた。
いきなり知らない男性四人が現れただからだろう。
不安になるのは仕方ない。
ましてや、母親とはぐれているのだから、尚更だ。
そんな子どもに、私は、目線を合わせて、
「大丈夫。この人達はお姉さんの友達で、
とっても優しいから、安心して」
ゆっくりと頷く子どもを見て、
私は満足気に笑みを溢した。
「それならさっき、
子どもを探している母親を見ましたよ」
「嗚呼、いたな。
確か……二個目の通りの先に」
三好さんが告げると、
立て続けに口々に発言を始めた。
それらをまとめるように、
神永さんが、パン、と手を鳴らした。
「よし。なら、こうしよう。
俺と波多野で、その子の親連れてくるから、
Aちゃんと田崎、三好は、
子どもを見ておいてくれる？」
順調に事が進んでいく様子を、ただ、黙って見ていた。
「どうしたんです？」
田崎さんが、子どもに手品を披露して、
注目を集めている間に、三好さんが私の隣に歩み寄る。
「何も出来なかったなって、思って」
私の言葉に、彼は少し考えると、静かに口を開いた。
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ナツみかん(プロフ) - 玉露さん» 初めまして。ご丁寧にありがとうございます。至らないところまだまだあると思うのですが、これからも喜んでいただけるよう、精一杯頑張らせていただきますd(￣ ￣) (2016年7月22日 13時) (
レス) id: a5116f4b36 (このIDを非表示/違反報告)
玉露(プロフ) - 初めまして。アニメの放映は終わってしまいましたが未だ三好ロス(他コメにあった単語を拝借させて頂きました)という名の病に掛かっている玉露と申します。小説は、毎回、楽しく拝見させて頂いておりました。三好が内面晒してくれると嬉しい気持ちになります♪ (2016年7月22日 0時) (レス) id: a93b6ad801 (このIDを非表示/違反報告)
ナツみかん(プロフ) - aoi☆さん» 私なんていつもから元気ですから、大丈夫ですよ(￣Д￣)ﾉ (2016年6月19日 19時) (レス) id: a5116f4b36 (このIDを非表示/違反報告)
aoi☆(プロフ) - はい、頑張ります！！から元気になりそうですが・・・ (2016年6月19日 15時) (レス) id: 9715dc34f4 (このIDを非表示/違反報告)
ナツみかん(プロフ) - aoi☆さん» 思い出す度、苦しくなりますよね。辛いけど、でも最終回は楽しみだし……。 複雑ですけど、頑張りましょう。 (2016年6月18日 12時) (レス) id: a5116f4b36 (このIDを非表示/違反報告)
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