０２自己肯定感。 ページ3
「えっいいの？」
そう言うと、美奈が自慢げに答えた。
「本当はお姉ちゃんと行く予定だったけど、受験で親に反対されて行けなくなったって。」
へぇ、お姉ちゃんと行く予定だったんだ。
それで代わりに私に行こうって誘ってくれたのか。
「でも、悪いよ。」
カタン。食器を片付ける為に、席を立ち上がり、丁度食べ終わった美奈も私の後に続く。
「私を1人にする方が悪いでしょ。」
美奈が悪戯笑顔で返すと、私の前にいる学級委員の小島さんが話しかけてきた。
「Aさん、TWICEのライブ行くの？なんか意外〜！」
「えーと私は美奈の付き添いで。」
「やっぱー？びっくりした！」
「……えっ？」
「いや、なんかAさんって読書とかアニメとか好きそうだから意外だってこと！」
小島さんは悪気ないだろうけど、何だろめっちゃ鼻につく。
クラスメートは基本優しいのに、こういう会話でやっぱり何処か見下されてると確信する。
まぁ実際陰キャだし、いつも自信なくて気も弱いから、舐められやすいのかも。
「Aはアニメあんま見ないよ？」
美奈も話に加わる。
「へぇ、じゃあ家で何してるの？」
満面の笑みで聞いてくる小島さんを見て、さっき些細なことで鼻についた私が悪かったって気持ちになったり。
少し複雑な感情のまま、愛想笑いを浮かべる。
「ダンスかな。」
親に勧められ、3歳からダンスを習っている。
当時は幼かったから、ステージの上が恥ずかしいとかはなくて、大きくなった後には既に人前で踊るのに慣れていた。
はじめは、なかなか上達しなくて辞めようとしたけど、頑張ったおかげで賞も取れるようになって、やってよかったと思う。
「嘘だー！」
と、アハハって小島さんが笑った。
「ホントだよ。」
「本当？踊れるの？全然想像できない。」
小島さんはおぼんを置き、
「少しだけど話してくれてありがと。じゃっ！」
と、笑顔で教室を出て行った。
悪気ないのは分かってる。
こんなことで苛つくのは私に自信がないから？
私は私を嫌い。
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いちご(プロフ) - まお♪さん» 凄いです！応援してます❤︎ (2022年6月1日 21時) (
レス) id: 1fbf90b61b (このIDを非表示/違反報告)
まお♪ - あたしもK-POPアイドル目指してるんで、夢主ちゃんと一緒に頑張りますｗｗ (2022年6月1日 13時) (レス) @page2 id: 9541c77446 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちご | 作成日時：2022年5月29日 23時
