ガラスの靴を履く君にキスをした。 (ページ5)

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『どうする？海人も誘う？』

今日は入学式だけで終わったから

もう帰ろうとした時に

海人の存在を思い出してそう言うと

「友達と帰るって言ってたよ。」

この時俺は１ミリ . . . ほんの１ミリだけ

ラッキーと思ってしまった。

ごめんな海人。

「あのさ . . . 今日泊まりに来ない？」

学校から帰ってる途中に

Aからお泊まりの誘いが来た。

普段は俺から誘ってたから

Aから誘ってくるのは珍しかった。

てか、今日の俺ツイてね？？！

「嫌だったら全然いいんだけど . . . 」

『泊まらさせていただきます！！』

「よかった！！あ、夜は何食べたい？？」

『泊まらせてくれるお礼に蕎麦奢ってやるよ。』

「え！！？あのケチの優太が奢ってくれる？？！」

『そんなこと言うなら奢ってやんねー』

「うそ！！ありがとね優太くん！！」

手を合わせながら

わざとらしく君付けで呼んで来た

Aがどうしようもなく可愛かった。

たまには君付けもいいな～なんて思ったけど

やっぱり呼び捨てにされてる方が心地いい。

『 Aちゃんは僕のこと大好きだね～』

「なにいきなり。優太きもっ！！」

『やっぱり奢らない』

「うそだってば！！すきっだいすきっ！！」

いつか幼馴染としてじゃなくて

一人の男として

Aの隣を歩けるといいな。

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