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無気力な反省会 ページ19

ヒーロー基礎学も無事に終わり、一同は教室へと戻った。

今日の授業はこれで終了。つまり、放課後である。


ようやく終わった学校に、はあぁと安堵の息をつく夜月。心做しか無表情のはずの顔に色がある気がする。

よし、帰ろう。
と、何も入っていない鞄を手にして立ち上がる。



「あ、夜月。今から訓練の反省会するけど、お前もやるか?」


「パス…って言いたかったけど拒否権無いんだなこれ。」



教室から出ようとする間際、切島に呼び止められる。全力でお断りしようと思ったが、何故か芦戸に制服を掴まれていた。



「だって轟も爆豪も帰っちゃったし!今日の戦闘訓練で凄かった人ここに夜月しかいないじゃん!」


「…あ、はい。」



夜月の苦手なタイプである。

グイグイと押されると押し返すのも面倒臭いので、ついつい流れに流されてしまうという、彼の欠点。

この欠点で、今までどれだけ損をしてきたか。
はあ、とため息をつきながら夜月は一同の元へ。



「……何か聞きたいことでも?今後に差し支えない程度なら気分によっちゃ答えてやらんこともなくはない。」



どっちだよ、とツッコミたいが折角乗ってくれているのだから、とクラスメイトたちはぐっと衝動を抑える。

すると、蛙吹が手を挙げて質問をした。



「夜月ちゃんの個性が知りたいわ。」



と、普通の質問。
夜月はしばらく固まっていたが、直ぐに元に戻って静かに答える。



「……重力操作だけど。」


「そこまでは戦闘訓練でみんなと予想を付けてたわ。けれどどの範囲まで、どの分野が出来るのかまで、つまり詳しくは分からないの。だから知りたいわ。」



あー、と蛙吹の言葉に納得する夜月。

うーん、としばらく腕を組んで悩むが___



「俺も正直どこまでやれるか把握出来てない。
あんま個性使わない主義だし。限界が分からない。

で、どの分野が出来るか喋ったら次の戦闘訓練で対策立てられそうだからノーコメント。」



これでいい?と、夜月は後足しするように蛙吹に問う。すると蛙吹は「ありがとう」と満足げに返した。



「答えてもらったのはいいけど全然分かんねぇわ。」



と、切島が苦笑いをしながら告げる。

うん、だってわかるように説明しようとしてないから。と、心の中で夜月は返した。



「よし、答えたし帰る。」



その直後、夜月は立ち上がって一刻も早く家に帰りたげな表情で教室のドアに手をかけた。

じゃ。と一言告げ、夜月は超スピードで帰って行ったのだった。

無気力な帰り道→←無気力なヒーロー基礎学



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キラー(プロフ) - saaaaans!!! (7月26日 7時) (レス) id: 88d1b4cedc (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - まじめに兎赤とスガさん尊いさん» ありがとうございます!夏休みに入ったので1日1話更新は出来そうです!頑張ります! (7月21日 12時) (レス) id: c76cbdbc0f (このIDを非表示/違反報告)
まじめに兎赤とスガさん尊い - すごい面白いです続編楽しみにしてます!!更新頑張ってください!Pulsultra!! (7月21日 8時) (レス) id: 496f43dffa (このIDを非表示/違反報告)
10 - 文ストじゃなかったらごめんなさい (7月11日 17時) (レス) id: f7f7d35321 (このIDを非表示/違反報告)
10 - 文スト?中也だ?お話面白かったです。頑張って下さい。 (7月11日 17時) (レス) id: f7f7d35321 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年7月1日 23時

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