検索窓
今日:5 hit、昨日:11 hit、合計:6,812 hit

4話 ページ5

入ってみれば虎が青年に襲いかかりそれを青年が避けている最中だった

鬼太郎「わ、虎だ……」

まな「ひっ」

そう言えば怖いのか猫娘の後ろに隠れるまなちゃん

猫娘「大丈夫よ、まな」

そう話を聞いていれば前に一歩出て指笛を吹く

そうすればこちらをゆっくり振り向くその虎

そして驚いて焦ったようにこちらを見る青年

太宰「っ!君たち、危ないから逃げっ……!」

逃げろ、そう言おうと思ったらしいがその言葉は虎の鳴き声に遮られる

その虎がこちらに向かって突進してきたのである

まなちゃんが「きゃぁっ」と悲鳴を出すものの私に当たる寸での所で鬼太郎がちゃんちゃんこを使いその虎の歩みを止める

鬼太郎「Aは本当に無茶するなぁ……」

少し呆れ気味にため息を吐かれるが可愛いため許す事にする

『鬼太郎が助けてくれるでしょう?』

そう言って私より小さな彼に微笑めば

鬼太郎「まぁ、ね……」

と一言を言って虎に向き直る

青年は呆然としている

鬼太郎「A、行ける?」

『えぇ、ただ彼がこちらを見ているから……』

鬼太郎「それなら……!」

そう言えばちゃんちゃんこを大きく広げて私が青年に見られないようにする

その間に人魚姫本来の姿になればちゃんちゃんこを避けて通り青年の元に来る

勿論、宙に浮いているが

太宰「なっ……」

『人間の青年……君、あの少年を何とか出来る?』

そう言いながら青年の首の周りを巻き付くようにして自分の顔を青年の顔に近づける

太宰「あぁ、何とかできるとも……美しい人魚さん」

『うふふ、そう?ならお願いしようかしら……うちの若い子が怖がっているの……早急にお願いね?』

そう言えば彼の体から自分の尾のような下半身を離して鬼太郎の元に戻り人間の姿へ戻る

『鬼太郎、あの虎、あの青年の方へ追いやって』

鬼太郎「大丈夫なの?」

『えぇ、本人が言っていたんだもの大丈夫よ』

鬼太郎「その言葉、信じるぞ…!」

そう言えばちゃんちゃんこを虎から離して解放する鬼太郎

猫娘「襲うならあそこの男を襲いなさい」

そう猫娘が言えば同じネコ科だからか青年の方に向き直り突進していくその虎

太宰「おや、虎を手懐けるなんて、後で心中をお願いしよう!!」

そう言って虎の突進を避けながら猫娘にキラキラした目を向けて物騒なことを言う青年

『それは私が許しません』

とりあえず、どす黒いオーラを出して置いた←

太宰「それは残念」

猫娘「ふんっ」

まな「あわわっ」

鬼太郎「はぁ…」

5話→←3話



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (5 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
9人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:銀岬 x他1人 | 作成日時:2018年11月29日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。