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夕方まで家でゴロゴロ過ごしていた
ふと時計を見るとそろそろ海人くんの学校が終わった頃だった
そろそろ行こうかなと思って支度をし始めた
もう少しで終わるという時にチャイムがなった
カメラを確認するとそこには廉くんの姿があった
今まで海人くんのことを考えていたのに
廉くんの姿を見たら一瞬で頭の中が廉くんでいっぱいになった
鏡の前で身だしなみを整えてからドアを開けると暗い雰囲気を纏った廉くんがたっていた
「どうしたの?」
「…はな、と喧嘩した」
ドクンと心臓が大きな音を立てた
「…どうして？」
「…」
廉くんは気まづそうな顔をして答えてくれなかった
時計を見ると15時57分
海人くんと待ち合わせの時間が迫っていることに気がついた
「あの、私友達と待ち合わせをしてて」
ゆっくり顔を上げた廉くんは眉毛を下げて
「一緒におって？」
私の服の裾をつかんで
いつもの余裕そうな顔はどこへ行ったのやら
こんな時でさえも
廉くんをこんな顔に
こんな気持ちにさせるはなさんを
ずるいと思った
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作者名：ふうせん | 作成日時：2020年2月1日 19時
