君の望む世界へ【トガヒミコ】 (ページ3)

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偽りページ3

それから入学式が終わり、帰る時間になった。

渡我「天音君！一緒に帰りましょう！」

『はい、良いですy「時創君！私達と一緒に帰らない？」』

はぁ、本当にイラつきますね。というか、お前達は一体誰だよ！…いえ、落ち着きましょう。印象が悪くなってしまいます。

『すみません、渡我さんと帰る約束をしていたので、またの機会にしましょう。』

モブ「う、うん！…チッ」

はぁ、ウザッ。少し優しくすればすぐこうだ。まさか自分たちが可愛いとか勘違いしてんのか？

「…ん……くん……天音君！」

ッハ

『どうしました？』

渡我「天音君の反応が全然なかったのです。」

『すみません、少し考え事をしていて…気にしなくて良いですよ、帰りましょう。』

渡我「はい！天音君は寄り道OKですか？」

『はい、大丈夫ですよ。』

渡我「パァァなら！一緒に寄り道して帰りましょう！私家に帰りたくないのです！」

『ふふふ、はい、良いですよ。』

〜商店街にて〜

ｶﾞﾔｶﾞﾔ

渡我「わぁぁ！天音君！クレープです！食べましょう！」

『はい、そうですね。ちょうどお腹が空いてきたので。何が良いですか？』

渡我「じゃあバナナチョコで！」

『すみません、苺バニラアイスと、バナナチョコ一つずつで』

「毎度あり！兄ちゃん達カップルか？オマケしてやるぜ！」

『え、いや、違っ「はい！カップルなのです！」えっちょっ、渡我さん！？』

渡我「すみません、カップルだなんて言って嘘ついて、嫌でしたよね。」

『いえ、嫌じゃないですよ。取り敢えずベンチに座りましょう。』

渡我「ん〜！天音君！美味しいですね！…あの、勘違いだったら申し訳ないんですけど、天音君って私と同じように自分を隠して偽ってるんですか？」

『はい、そうですよ。本当の僕は凄く汚いから、心の扉に鎖をつけて、偽っているんです。』

渡我「…天音君は、私が血が好きだって言ったら、気持ち悪がりますか？」