溶け始めた心【ヒロアカ】 (ページ28)

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七十四話ページ28

相澤先生によって再び静かになった教室

「と言うのも、先日話した"プロからのドラフト指名"に関係してくる」

曰く、今回来た指名は将来性に対する興味に近いので、卒業間際にキャンセルされることは多々あるそうだ

峰田の大人は勝手だ！との言葉に、同意する

「で、その指名の集計結果がこうだ」

指差された黒板を見ると、棒グラフにそれぞれの名前と指名数が表示された

「例年はもっとバラけるんだが、二人に注目が偏った」

轟 4.123
爆豪 3.556

お。

一位と二位逆転してるコレ

「流石ですわ、轟さん」

「ほとんど親の話題ありきだろ…」

「これを踏まえ…指名の有無関係なくいわゆる職場体験ってのに行ってもらう」

私たちは既に一度、敵との戦闘を経験しているが、プロの活動を実際に体験して、より実りのある訓練をしようってことらしい

「まあ、仮ではあるが適当なもんは…」

「付けたら地獄を見ちゃうよ！」

甲高い声が教室に響き渡る

「この時の名が！世に認知されそのままプロになってる人多いからね！」

「ミッドナイト！」

ヒールと髪をたなびかせたミッドナイトだった

「将来自分がどうなるのか、名を付けることでイメージかわ固まりそこに近づく。

それが"名は体を表す"ってことだ」

オールマイトとかな

それだけ言って相澤先生はゴソゴソと寝袋に包まる

名前、か

特にないんだなコレが……

ーーーーーーー

「じゃそろそろ、出来た人から発表してね！」

え、発表形式なのか？

ざわざわとする中、一番に教卓に立ったのは青山

「行くよ…

輝きヒーロー"I can not stop twinkling"」

短文、だと？

「そこはIを取ってcan'tに省略した方が呼びやすい」

「じゃあ次アタシね！

"エイリアンクイーン"！！」

「2！血が強酸性のアレを目指してるの！？やめときな！」

ダメ出しを食らい、ちぇーと落ち込む芦戸…

初っぱな二人のインパクトがでかすぎて、大喜利みたいな雰囲気になりつつある中、天の声が聞こえた