四十六話 ページ48
「お前の為にも、私たちはこれ以上関わっちゃ…」
「っざけんな！！！」
BOOM！、と大きな音を立てて手を爆発させた爆豪は、此方へとずんずん近付いてくる
そのまま後ろの壁へと手を付き、キスでもしそうな距離に顔を寄せる。世に言う壁ドン、と言うやつで逃げ場をなくされる
「ふざけてなんかない」
「あぁ、あぁ！ふざけてるよテメェはよぉ。関わっちゃいけない？俺の為？ざけんな…
何が俺の為だ！！結局は自分の為だろうが！！！
俺は俺のやりたい事をやる！勝手に俺の事を、決めつけんじゃねぇ！」
言葉が出なかった
「でも…私といたら爆豪がっ」
「俺が何だ？テメェの親父に殺されるんか？
上等だよ、受けて立ってやるよ。それで俺が満足出来んなら、それでいい」
だから！と尚も言葉を続ける
「俺がどうとかごちゃごちゃ言ってねえで、お前が今、どうしたいのか言え」
私が、どうしたいか？
そんなの、決まってる
「爆豪と…いたい
爆豪と、他の皆と、一緒にいたい…
でも、
でも、無理だ…
お前は親父の事をわかってない。
アイツはやると言ったらやる男だ…」
それに、幾ら爆豪が大丈夫でも、他の皆に何されるかわからない
「轟……お前、」
「爆豪が昔の事を覚えていてくれた、それだけで私は十分だ。ありがとう」
まだ何か言いたげな爆豪に背を向けて歩き出す
「轟！！」
大声で名前を呼ばれ、思わず足を止める
「俺が、一位になる！！
そんで、俺がテメェの親父を説得する！！！そしたら文句ねェだろ！！」
思わず振り向いて爆豪の真剣な目を見詰める
本当に、コイツは馬鹿だ……
だけど
「私が勝つ」
「本気で来いや」
私たちはお互いに笑みを浮かべた
先程の雰囲気なんか微塵も感じさせない位の緊張感を身に纏って、お昼を食べに向かった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 140人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜 - 梅雨ちゃんは蛙吹です！ (2018年12月5日 21時) (
レス) id: 99fd013ac7 (このIDを非表示/違反報告)
ジェラ(プロフ) - ルーチェさん» ありがとうございます！！私もその二人大好きです…＼(^o^)／元気百倍、頑張ります！ (2018年9月15日 14時) (レス) id: f118146944 (このIDを非表示/違反報告)
ルーチェ - 続きが気になって仕方ないです！轟ちゃんとかっちゃんの絡みが好きすぎてにやけます(^q^)←更新頑張ってください！応援してます！o(･ω･´o)(o｀･ω･)o (2018年9月13日 22時) (レス) id: d308f73366 (このIDを非表示/違反報告)
とまと。 - こ、こんなにも評価が一回しか押せないことを恨んだことはない！更新される度に評価ボタン押してます笑 体育祭めっちゃ楽しみです！ (2018年9月7日 21時) (レス) id: 9caa233366 (このIDを非表示/違反報告)
ジェラ(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！！正直最初の轟って誰とも絡んで無さすぎて困ってます( ；∀；)主人公ェ…。 (2018年9月4日 16時) (レス) id: f118146944 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ジェラ | 作成日時：2018年8月31日 22時
