三十四話 ページ36
結局、クソ親父に解放されたのは、日が昇り、辺りが明るくなってからだった
全身ボロボロ、まさに満身創痍
特に思いきり殴られた左頬は未だにじくじくと熱を持っている
「焦凍…、焦凍…！」
ずきずき、と身体中が悲鳴を上げる
「待って、まだ起き上がっちゃ…」
「今、何時…」
手当てをしてくれる姉の手を掴む
「七時、だけど…。まさか、学校行くつもり？無理だよ、この怪我じゃ！今日だけでも休まないと…」
「このくらい大丈夫…。それに、一日でも無駄に出来ないから…」
汚れた制服を新しいものに着替えようと立ち上がると、
「じゃあせめて！全部手当てさせて！！」
目に涙を溜めながら言う姉に、仕方なく折れて、結局時間ギリギリに家を出た
ーーーーーーーーー
チャイムが鳴ると同時に入った教室は、私以外の皆は当然座っていて
教卓には相澤先生の姿も合った
「五分前には席に着くのが……、お前、その怪我どうしたんだ」
包帯ぐるぐる巻きの相澤先生と似たり寄ったりな姿に、思わず説教するのも止めて、近付いてくる先生
まさか父親にやられました、とは言えるわけもなく
「……転びました」
「はぁ…。言えないならいい、放課後、職員室に来るように」
溜め息を付いて、ぽんと頭を撫でる手が離れれば、席につく
案の定、朝のHRが終われば皆がどうしたのと近付いて心配そうな顔を向けてくるが、何でもないの一言しか言わないので、諦めたようで
お昼になるころには、誰も触れてはこなかった
それからは極力、誰とも関わらないように過ごした
特に、爆豪と切島、芦戸や葉隠など、比較的話す仲だった奴等は避けまくった
八百万は隣の席なだけに、全く話さず、とはいかなかったが
放課後呼び出された、職員室
先生と二人
何を聞いても転んだの一点張りの私に、先生も折れたようで
詳しい事情は聞かない代わりに、もうそんな無茶はするな、とだけ言って、私を帰してくれた
.
数人の心にわかだまりを残したまま、気付けば雄英体育祭はすぐ目の前に迫っていた
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桜 - 梅雨ちゃんは蛙吹です！ (2018年12月5日 21時) (
レス) id: 99fd013ac7 (このIDを非表示/違反報告)
ジェラ(プロフ) - ルーチェさん» ありがとうございます！！私もその二人大好きです…＼(^o^)／元気百倍、頑張ります！ (2018年9月15日 14時) (レス) id: f118146944 (このIDを非表示/違反報告)
ルーチェ - 続きが気になって仕方ないです！轟ちゃんとかっちゃんの絡みが好きすぎてにやけます(^q^)←更新頑張ってください！応援してます！o(･ω･´o)(o｀･ω･)o (2018年9月13日 22時) (レス) id: d308f73366 (このIDを非表示/違反報告)
とまと。 - こ、こんなにも評価が一回しか押せないことを恨んだことはない！更新される度に評価ボタン押してます笑 体育祭めっちゃ楽しみです！ (2018年9月7日 21時) (レス) id: 9caa233366 (このIDを非表示/違反報告)
ジェラ(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！！正直最初の轟って誰とも絡んで無さすぎて困ってます( ；∀；)主人公ェ…。 (2018年9月4日 16時) (レス) id: f118146944 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジェラ | 作成日時：2018年8月31日 22時
