十六話 ページ18
学校にも慣れてきたころ
校門の前に多くのマスコミが押し寄せていた
近づいていた私にも気付いた様で、大群が押し寄せてきた
「オールマイトが新任教師になったことについて、何か思うことはありますか？」
「あれっ、君もしかしてNo.2ヒーローのエンデヴァーの娘さんの！」
気付けばオールマイトの話題から何故か父の話題に変わり、
むぎゅっと押し潰されながら前に進んでいると、誰かに手を引かれた
「早よ来いやっ！」
「お、あ。ば、爆豪…？」
私の手を掴み、慣れたようにマスコミの大群に逆走するのは爆豪
マスコミは爆豪にターゲットを定めたようで、しつこくマイクを押し付ける
「オールマイトの…あれ？君、「ヘドロ」の時の！」
「や め ろ」
ヘドロ、とキーワードを出された瞬間に、歯を食いしばって答えたたった三文字、その威圧感は半端なかった
思わずマスコミも尻込みするくらいやばかった
ついでに顔もやばかった
ーーーーーーーーー
門を抜け、マスコミたちが後を追いかけて来ないことを確認。そのまま爆豪の隣に並び、話し掛ける
「爆豪、おはよう」
返事はない
「おはよう」
覗き込む様にして、もう一度
返事はない
こうなれば最終手段
繋がれていた手を、今度は私が思いきり引っ張り、爆豪を無理矢理自分の方へと向かせた
「おはよう、爆豪」
眉を寄せ物凄く嫌そうな顔をした爆豪は、それでも私が引かないのを悟ったのか消え入りそうな声ではよ、と声を出し再び歩き出した
とても満足
「そう言えば、また助けて貰ったな」
「だから別に助けた訳じゃねーっつの。毎回毎回、俺の行く場所で群れやがって、邪魔なんだよ！」
「…今回は、私に落ち度はないだろ」
「関係ねーっての」
そんな会話を交わしながら校舎に入り、1-Aの下足箱が見えてきた辺りで、緑の髪が視界に入った
あれは、緑谷か
そんなことを思いながら、爆豪に問い掛ける
「なぁ、爆豪」
「あぁ？ンだよ」
「そろそろ、手、離してもいいんじゃねーか」
「っ！き、気付いてたんならさっさと言えやクソ女！！」
顔を真っ赤に染め上げ乱暴に手を振り払う爆豪
そのまま大股でずんずんと歩き、緑谷と鉢合わせ、怒鳴りちらしている光景をどこかぼんやりと見つめる
胸に手を当てると、とくん、とくん、と規則的な音が伝わってくる
先程まで感じていた親父への嫌悪感も何処かに消えていた
何時も冷たい右手に、爆豪の熱が残っていた
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桜 - 梅雨ちゃんは蛙吹です！ (2018年12月5日 21時) (
レス) id: 99fd013ac7 (このIDを非表示/違反報告)
ジェラ(プロフ) - ルーチェさん» ありがとうございます！！私もその二人大好きです…＼(^o^)／元気百倍、頑張ります！ (2018年9月15日 14時) (レス) id: f118146944 (このIDを非表示/違反報告)
ルーチェ - 続きが気になって仕方ないです！轟ちゃんとかっちゃんの絡みが好きすぎてにやけます(^q^)←更新頑張ってください！応援してます！o(･ω･´o)(o｀･ω･)o (2018年9月13日 22時) (レス) id: d308f73366 (このIDを非表示/違反報告)
とまと。 - こ、こんなにも評価が一回しか押せないことを恨んだことはない！更新される度に評価ボタン押してます笑 体育祭めっちゃ楽しみです！ (2018年9月7日 21時) (レス) id: 9caa233366 (このIDを非表示/違反報告)
ジェラ(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！！正直最初の轟って誰とも絡んで無さすぎて困ってます( ；∀；)主人公ェ…。 (2018年9月4日 16時) (レス) id: f118146944 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジェラ | 作成日時：2018年8月31日 22時
