お帰りなさいませご主人 (笑) 様【すとぷり】

1日目 ページ2

『家どうしよ…』


季節は3月の中頃
中学校を卒業した私は高校に近い家を探すべく、歩いていた。

私の実家は学校から約2時間かかるので、高校になったら家を出る、そう決めていた。
別に親に虐待されているとかではない。
朝、ゆっくり寝たいだけだ←

親に相談してみると「いいけど、お金ないから家賃1万円以下ね」だと。
山奥の学校ならともかく、ここは東京の真ん中ら辺
そんな家あるわけないわ((


だから、そのチラシを見つけた時、救世主が現れたと思った


[ 住み込みで働きませんか？ ]


そう大きく書かれた雑なチラシの下には、このチラシを貼ったと思われる主の住所と電話番号がある。

テンションが上がった私はそのままチラシに書いてある番号に電話をかけた。


電話に出た人は優しそうな男の人の声で、とりあえず怖い人ではないと安堵する。

基本的なことを聞かれ、答えると「明日、その住所の家に来て」と言われたので、わかりました、と答えて電話をきった。


学校の近くの家に住めることに安心した私は意気揚々と実家に帰った。

2日目→←せってい

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す