空色のカレンダー【ころん】

第３話（過去編 前編） ページ5

もうすぐころちゃんの12歳の誕生日。
今年こそは告白する！
そう決めていた私はるぅとくんに相談していた。

る「だから大丈夫ですって！絶対成功します！」

『うぅ…でも…』

る「ころちゃんだってみなのこと好きだと思いますし」

る(というか、ころちゃん僕に相談してるし)

『……作戦たてよう！』

る「例えば？」

『2人で遊ぼうって誘って告る！』

る「いいんじゃないですか？」

『あー…でも、遊んでいる間に緊張するかも…』

どうしよう…と悩んでいるとるぅとくんが口を開いた。

る「みな、うじうじすんな！」

『る、るぅとくん？』

久しぶりのブラックるぅとくんに少し驚く。

る「絶対大丈夫です！だから…頑張って下さい！」

『……ありがとう』

る「じゃあ、作戦のプラン、考えましょうか」

『うん！』

それからわたしとるぅとくんは作戦をたてた。
ころちゃんと一緒にプレゼントを買った後、ご飯を食べてゲームセンターで遊んで…公園で告白する。

ころちゃんを誘ったら真っ赤になって、

こ「いいの？僕もみなと遊びたかった！」

と言ってくれた。

そしてころちゃんの誕生日当日。
私は緊張しながら待ち合わせ場所へ向かった。

(ころちゃん、もう来ているかな？いや…まだか)

ころちゃんはいつも遅刻する。
だから早く来ていることはない、と思ったが…

『ころちゃん⁉』

こ「みな、おはよ」

『今日早くない？』

こ「…別にいいだろ」

楽しみにしていてくれたって…自惚れてもいいのかな？

『ころちゃん、プレゼント選びに行こう！』

そう言って私はころちゃんの手を引っ張った。

こ「っちょ…待てよ！」

そう言いながらもちゃんとついてきてくれる。

それから私達は沢山話して、沢山遊んだ。

そして…

『ころちゃん、言いたいことがあるんだけどいいかな？』

こ「ん？」

『えっとね…その…あのぉ…誕生日おめでとう！』

こ「それ、さっきも聞いたよw」

あぁ…もうヘタレが……よし！

『あの、私、こr((こ「危ねぇ‼」えっ⁉』

その瞬間、私はころちゃんに押された。

『っいったぁ…え……こ…ろちゃん？』

目を開けた瞬間見えたのは、頭から血を流して倒れているころちゃんだった。

『ころ…ちゃん？ころちゃん‼』

私は今、起こったことを理解した。
ころちゃんが車に轢かれたのだ。
…私を庇って。

近くにいた大人が救急車を呼んでくれた。
私達は救急車に乗って病院へと向かった。

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