第18話 ページ20
あの日から5日経ち、ころちゃんは明日で退院してしまうらしい。
病院内ではころちゃんといることが多かったため、少し寂しさを感じてしまう。
こ「…僕と2人でも遊ばない?」
ころちゃんにそう言われたのはその日の午後2時くらいだった。
『え?』
こ「だから…今度みんなで遊園地行くけど、僕はみなと2人で遊びたいなって思って…」
頬を赤く染めながらしどろもどろにそう言われた。
『…私なんかと2人きりでいいの?』
こ「なんかじゃない!それに…昔はよく遊んでいたじゃん」
『…たい』
こ「ん?」
『私もころちゃんと2人で遊びたい』
そう伝えるところちゃんは更に顔を真っ赤にしてしまった。
こ「じ、じゃあ…いつくらいがいいかな…?」
少し震えて聞こえるその声を聞きながら考える。
誕プレはこの時に渡そう。
あと…好きって言おう。
この想いは閉じ込めようと決めたけれど、そんなことはもう出来そうになかった。
だって、ころちゃんを見るたびに嬉しくなって、胸が苦しくなって…好きだって実感するんだから。
こ「遊園地に行くのが来週の日曜日だから…その次の週の日曜日なんてどう?」
『うん』
こ「決まり!!どこ行きたい?」
ころちゃんと一緒ならどこでもいい、そう言おうとしたがやめた。
『あの公園に行きたい』
ころちゃんが事故にあってしまった公園。
本来ならトラウマなので行きたい、とは思わない。
でも、私はどうしてももう一度行きたかった。
全ての始まりであるあの公園に。
『ころちゃんが嫌じゃなければだけど…』
こ「……いいよ、行こ」
ころちゃんはそう言って微笑んだ。
こ「でもそこだけだと暇だから…」
せっかくなら、あの時のデートコース再現する?と悪戯に笑うころちゃん。
わざとデートコースを強調させていたので、顔が赤くなるのがわかった。
『そう…だね…』
こ「じゃー決まり!」
私達は顔を見合わせて笑いあった。
願わくばこの時間が永遠に続いてほしいのに…
叶わないことを願ってしまうのはおかしいのだろうか。
『好き』
こ「…なんか言った?」
『ん…何も言ってないよ』
大好きな君と最期まで居られたなら、幸せか…
そう思い直した。
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更新サボってました!!ごめんなさい…
お気に入り登録と評価、ありがとうございます
なんか、ぶわぁぁって増えてて驚きました…
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rinuaimi(プロフ) - 初めまして。すごくいいお話でした!涙がかれて頬がかぴかぴになりました!たくさんの小説を読んできましたがここまで泣いたのははじめてです!これからもたくさん読み直してたくさん泣きたいと思います!((? これからもう頑張ってください!応援しています! (2022年4月24日 0時) (レス) id: d7637fcd3d (このIDを非表示/違反報告)
千景(プロフ) - panndaさん» ありがとうございます…!まさか、泣いてくださるなんて…勿体ないお言葉です…更新頑張らせて頂きます! (2019年12月11日 19時) (レス) id: 0f5cbdbd1f (このIDを非表示/違反報告)
pannda - あの、、、、あの、、、、只今号泣中でございます(´;ω;`)ウッ…作者さん神ですよ、、、、これからも応援してます!!違う作品も更新がんばです!!! (2019年12月11日 16時) (レス) id: 92d4070df6 (このIDを非表示/違反報告)
千景(プロフ) - 恋花レンカさん» え、そうなんですか!?凄いですね…嬉しいお言葉ありがとうございます! (2019年12月7日 15時) (レス) id: 0f5cbdbd1f (このIDを非表示/違反報告)
恋花レンカ - 主人公が倒れた6/19...私の誕生日だ☆なんという奇跡!すごく感動しました。涙が止まりませんでした。これからも応援してます! (2019年12月2日 18時) (レス) id: 8916eccc14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:千景 | 作成日時:2019年6月8日 17時