第１６話 ページ18
窓から差し込む朝日が眩しい。
『おはよう』
そう言えば、
こ「おはよう」
と返ってくる。
そんな当たり前のことが嬉しくて、おもわず笑みがこぼれる。
こ「今日は何する？」
『皆は学校だから、夕方まで来ないと思うから…あ、ころちゃんに勉強教えてあげる！』
にやにやしながら言うと、案の定、ころちゃんは嫌そうな顔をした。
こ「まだ起きたばかりなんだから、勉強しなくていいでしょ…それに、みなも僕と同じくらいの成績だったじゃん」
確かに私も成績はあんまりよくないけど…
『ころちゃんよりかは頭いいからね⁉』
こ「それはない‼」
『いやいやいｙ((エンドレス…
この後、二人でさとちゃんに教えてもらおうということになりました。
『で、どうする？』
こ「僕もみなも病院外行けないしなぁ…」
あ…
『中庭行かない？』
こ「中庭？」
『そう。ここの病院ね、中庭があるんだけど、花とか沢山咲いててすっごい綺麗なの！』
こ「じゃあ…行く」
ころちゃんの返事を確認してから、立ち上がって歩き出す。
こ「…みなってさ」
突然名前を呼ばれて少し驚いた。
『ん？』
こ「…やっぱなんでもない」
『えー…気になる』
こ「そんなことより…中庭どこ!?」
ころちゃんは小さい頃から嘘をつくのが下手だった。
だから、なんでもないというのが嘘ということくらい分かっている。
でも、笑っているころちゃんを見たらそれ以上の追求なんか出来なかった。
『ここだよー！』
目の前にはたくさんの種類の花が咲いている。
パンジー、オシロイバナ、イベリス、オキナグサ…
小さい原っぱの様になっている中庭はとてもカラフルで見ていて飽きない。
こ「すご…」
ころちゃんはそう言って駆け出してしまった。
『ちょっと…』
やっとのことで追いつく。
少し疲れてしまったため、座り込む。
『ころちゃん…元気過ぎでしょ…』
こ「んー？」
『どうしたの？』
こ「……プレゼント！」
そう言ってころちゃんは後ろに回していた手を差し出した。
『赤い…アネモネ？』
こ「うん…その…今まで渡せなかった誕生日プレゼントとかのぶん。退院したらもっとちゃんとしたの渡すから…今はこれで我慢してくれる？」
『…ありがとう、すっごい嬉しい!!』
ころちゃんから受け取った花はとても輝いていた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
赤いアネモネの花言葉
はかない恋 恋の苦しみ 君を愛す
その他に出てきた花にも意味があったり…？
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rinuaimi(プロフ) - 初めまして。すごくいいお話でした！涙がかれて頬がかぴかぴになりました！たくさんの小説を読んできましたがここまで泣いたのははじめてです！これからもたくさん読み直してたくさん泣きたいと思います！((？ これからもう頑張ってください！応援しています！ (2022年4月24日 0時) (
レス) id: d7637fcd3d (このIDを非表示/違反報告)
千景(プロフ) - panndaさん» ありがとうございます…！まさか、泣いてくださるなんて…勿体ないお言葉です…更新頑張らせて頂きます！ (2019年12月11日 19時) (レス) id: 0f5cbdbd1f (このIDを非表示/違反報告)
pannda - あの、、、、あの、、、、只今号泣中でございます(´；ω；`)ｳｯ…作者さん神ですよ、、、、これからも応援してます！！違う作品も更新がんばです！！！ (2019年12月11日 16時) (レス) id: 92d4070df6 (このIDを非表示/違反報告)
千景(プロフ) - 恋花ﾚﾝｶさん» え、そうなんですか!?凄いですね…嬉しいお言葉ありがとうございます！ (2019年12月7日 15時) (レス) id: 0f5cbdbd1f (このIDを非表示/違反報告)
恋花ﾚﾝｶ - 主人公が倒れた6/19...私の誕生日だ☆なんという奇跡！すごく感動しました。涙が止まりませんでした。これからも応援してます！ (2019年12月2日 18時) (レス) id: 8916eccc14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千景 | 作成日時：2019年6月8日 17時
