13 . 彼女の笑顔 ページ13
「おはようございます」
朝11時。
外は相変わらず晴れていて景色だけでは冬とは到底思えないほど。
キ「おはよー」
間抜けな欠伸をひとつ零す。
「ご飯出来てるので一緒に食べましょう」
昨日レンタルメモリーズから届いた荷物に入っていたというエプロンを着けてこちらに好意的な笑顔を見せてくれる。
そのエプロンは藍色で胸部分にワンポイントで花の刺繍が施されているもので、以前使っていたものだと言う。
それにしても、レンタルメモリーズはどうやって住所が分かったのだろうか？
あの会社は未だ不明なことばかりだ。
3日目で彼女もかなり慣れてきたのか、初日に比べ柔らかい表情が多くなってきた。
この前ゲームを一緒にやったことで一気に仲が深まったような気がする。
彼女のその様子を見て安心すると共に色んな表情を眺めるのも楽しいのだ。
いつもの定位置である椅子に座る。
「「いただきます」」
手を合わせた後、箸を持ち野菜へと手を伸ばす。
キ「んぐ...」
思わず変な声が出ながらもなんとか野菜を噛み潰し飲み込む。
彼女がこの家に慣れてきたと同時に俺もほんの少しだけ野菜を食べられるようになってきた...気がする。
「野菜、食べれるようになりました？」
キ「Aのおかげ。前よりかは断然ね」
「良かったです」
嬉しそうに目を細めるA。
キ「ご馳走様！」
「ご馳走様です」
食器をキッチンへと運び、洗い流す。
冬は冷たい水がかなり沁みる…。
キ「今日はさ、一緒にテレビ見ない？」
「キヨさん、テレビ良く見るんですか？」
キ「おう、ドラマとかめっちゃ見る！」
そんなこと言ってみればAはくすり、と笑い
「そうなんですね。では、一緒に見ましょう」
ソファに背中を預け、テレビのリモコンで電源を入れる。
キ「録画してるバラエティ番組とかでもいい？」
「良いですよ」
録画画面へと移動し、毎週木曜に放送されているバラエティ番組を再生する。
今回は俺が好きな女優さんが出る回だったんだよな。
彼女の際立つ可愛いオーラを画面越しにも感じ思わず感嘆の息を漏らした。
「この人、とっても可愛いですね」
横顔でも分かるほど目をキラキラとさせながら画面に見入るA。
キ「お、分かってんじゃん！」
俺が興奮気味にもそういうと彼女はこちらを向いて嬉しそうに微笑んだのであった。
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もちすけ(プロフ) - 楓さん» コメントありがとうございます！！そう言っていただけてめっちゃ嬉しいです...(; ;)更新意欲に繋がります...！試行錯誤しながらですが、優しく見守っていただければ幸いです。 (2021年1月7日 20時) (
レス) id: 8be7e3d78d (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - 最近読ませて頂いております！ 毎回続きが気になり更新を楽しみにしています！ 今後も更新頑張ってください、応援しています！！ (2021年1月6日 22時) (レス) id: 03f9e2cf64 (このIDを非表示/違反報告)
もちすけ(プロフ) - 如月さん» わぁ、コメントありがとうございます！とても嬉しいお言葉...！！もっと作品の質を向上出来る様頑張ります。これからもどうぞ宜しく御願い致します^^ (2021年1月5日 21時) (レス) id: 8be7e3d78d (このIDを非表示/違反報告)
如月 - めちゃくちゃ面白くて楽しませて貰ってます！更新頑張って下さい！応援してます！ (2021年1月4日 20時) (レス) id: 0ce8abb0bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちすけ | 作成日時：2020年12月29日 21時
