実況 ページ21
レ「え、何で今更...？」
大人になった今では、此奴のことを忘れていた。
否、思い出したくなくて忘れようとしていたと言う方が正しい。
宮「いや、普通に前々から謝ろうとは思ってたんだけど。最近ここら辺に引っ越したばっかなんだけどたまたま香坂っぽいの見つけたから」
レ「もうええよ。そんな昔の話」
昔の話を掘り出して喧嘩する必要も無い。
それに此奴にそこまで興味は無いのだ。さっさと話を終わらしたい。
俺がそう言うと宮砂は「ありがと」と呟き、ぱっと俺の方を見つめ
宮「香坂ってゲーム実況者って奴なんでしょ？」
俺は吃驚して目を白黒させた。
宮「レトルト...だっけ？」
レ「それが何...？」
もうこの際どうやって知ったとかはどうでもいい。此奴は実況の話を持ち出して何がしたいんだろう。俺は動揺を隠せず少し眉をひそめて聞くと
宮「キヨさんって人と仲良いんでしょ？」
そう返す相手を見て俺は溜息を着いた。なるほど、キヨくん目的か。
宮「また会わせてよ」
俺は合わす気なんてさらさらないが適当に生返事を返した。
どうせ俺を良いように使いたいだけだ。
それ以外に何も思っていないし昔のことも反省なんてしていないのだろう。
心底胸糞悪い。
レ「話はそれだけ？もう帰るから」
俺がそう言い歩きだそうとすると服を引っ張られ止められた。
何がしたいんだと相手の方に嫌々振り返ると
宮「ごめんごめん、あと1個だけ」
宮「Aとまだ仲良いの？」
なんでここでAちゃんの名前が出てくるんだ...？
レ「そんなん当たり前やろ。」
宮「へぇ...」
宮「じゃあさ、Aの連絡先教えてよ。Aにも謝りたいし」
レ「嫌、それは無理」
連絡先なんて勝手に教えれば事件が起こってしまうのは分かりきっている事だ。
Aちゃんのことは俺が守らなきゃ行けないのだ。
未然に防げるものは防がなければ。
俺が即答で断れば宮砂は少し怪訝そうな顔をしたものの
宮「ふーん、残念。じゃ、それだけだから。またね。」
そう言うと相手は一瞬のうちに人混みの中に溶け込んでしまった。
「またね」なんてあるはずないのに。
まさかの人との再開に体が疲れてしまった。
早く帰ろ。
俺はさっきより増した人の流れに押し負けないようにゆっくりと家路へと足を進めた。
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もちすけ(プロフ) - ミドナさん» わ、またコメント頂けて嬉しいです~。私もそういうお声に励まされてこのお話を完結できたのだと思うので...！素敵なコメント沢山ありがとうございます！これからも頑張ります~~ (2020年12月30日 19時) (
レス) id: 8be7e3d78d (このIDを非表示/違反報告)
ミドナ(プロフ) - お疲れ様でした！もちすけさんの作品に出会えてよかったです！ヤンデレが大好きな私にとっては、更新されるのが待ち遠しい感覚でした！コメをやりすぎでは、ないかと思いながらもありがとうございますという気持ちを伝えたかったので！ (2020年12月30日 10時) (レス) id: 7fee4bb6fd (このIDを非表示/違反報告)
もちすけ(プロフ) - ミドナさん» 更新したの読んでいただきありがとうございます!!私もミドナ様に作品を見て頂いてコメントまで送って下さり嬉しいです...ｯ。わ~!嬉しいお言葉!!!(泣)ありがたやです... (2020年10月25日 19時) (レス) id: 25ab6793d9 (このIDを非表示/違反報告)
ミドナ(プロフ) - もちすけさん» 更新ありがとうございます！！速攻読みました・・！もちすけさんがこの作品書いてくださって本当に嬉しいです！見つけることができて！！更新される度にコメしちゃうかもしれません！！← (2020年10月22日 22時) (レス) id: 7fee4bb6fd (このIDを非表示/違反報告)
もちすけ(プロフ) - ミドナさん» わざわざ見ていただきありがとうございます!!!めっちゃ嬉しいです~ 。こういう系は私も大好きで昔から書いてみたいと思っていたのでそう言っていただき有難いです...!!! (2020年10月22日 20時) (レス) id: 25ab6793d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちすけ | 作成日時：2020年9月3日 22時
