違和感 ページ19
レ「もうこんな時間なんやな」
レトくんは時計を確認した後大きく欠伸をして目を細めた。
あの後も二人でゲームしたり駄べったりとしていたのだが時間が過ぎるのはとても早くもう時計は夕方6時を指していた。
明日は月曜日。休みが終わるのはとても早いと改めて感じさせられる。
『明日も仕事だ、つらいな...』
レ「仕事は最近どうなん？」
レトくんには上司の失踪事件のことも伝えていなかった。この前の飲み会の時のうっしーとガッチさんのことも気になる。彼に聞けば何か知っているかもしれない。
私は少し迷ったが彼に
上司が失踪した、1週間経っても見つかっていない
という趣旨の内容をゆっくりと伝えた。
それを伝えた彼の反応はというと髪の毛をいじりながら
レ「ええ?そりゃ大変やな」
と言うのみ。
私はそこで違和感を覚えた。
彼が髪の毛をいじる
これは嘘をついているときの昔からの癖なのだ。
それに、もっと驚くと思ったのだがなんだかあっさりしていて何処か態とらしくも感じた。
レ「それ他の人には言ったん？」
『え？...うっしーとガッチさんには』
私がそう言うとレトくんは少し眉を寄せた。
『そうそう、それ言った時なんかうっしーの態度がおかしかったんだよね』
私が取り敢えずそれを付け足すと、レトくんは表情を変えず「へぇ」と声を出すのみ。
何故だろう。なんだか胸騒ぎがする。
何か 隠している ...？
『レトくんはなんかその事について知ってるの？』
レ「いや、初めて聞いたでそんなの」
目を細めそういう彼。
あの二人、そしてレトくんの態度といいおかしい。
上司の件で私になにか隠していることがあるのだろう。
どうしたらいいんだ 、と私が少し俯いて悩んでいるといきなり頭をぽんぽんと優しく叩かれた。
少し上を見ると少しはにかんだレトくんが優しい声で喋る。
レ「Aちゃん、大丈夫。あの上司のことなんてもう忘れてええんやで？」
彼のこの声を聞いていると、心が落ち着く。
なんだか不安も何もかも消え去ってしまうような...
私は少しゆっくりと頷いて彼を安心させるように微笑んでみせた。
こんな優しい彼に限って変なことなんて無いはず。
私に隠していることも私のことを思って...なのだろう。
そう信じたい
だけど...
レ「じゃ、そろそろ帰るわ。楽しかった、また遊んでな」
レトくんが出ていった間も少しもやもやが残っていた。
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もちすけ(プロフ) - ミドナさん» わ、またコメント頂けて嬉しいです~。私もそういうお声に励まされてこのお話を完結できたのだと思うので...！素敵なコメント沢山ありがとうございます！これからも頑張ります~~ (2020年12月30日 19時) (
レス) id: 8be7e3d78d (このIDを非表示/違反報告)
ミドナ(プロフ) - お疲れ様でした！もちすけさんの作品に出会えてよかったです！ヤンデレが大好きな私にとっては、更新されるのが待ち遠しい感覚でした！コメをやりすぎでは、ないかと思いながらもありがとうございますという気持ちを伝えたかったので！ (2020年12月30日 10時) (レス) id: 7fee4bb6fd (このIDを非表示/違反報告)
もちすけ(プロフ) - ミドナさん» 更新したの読んでいただきありがとうございます!!私もミドナ様に作品を見て頂いてコメントまで送って下さり嬉しいです...ｯ。わ~!嬉しいお言葉!!!(泣)ありがたやです... (2020年10月25日 19時) (レス) id: 25ab6793d9 (このIDを非表示/違反報告)
ミドナ(プロフ) - もちすけさん» 更新ありがとうございます！！速攻読みました・・！もちすけさんがこの作品書いてくださって本当に嬉しいです！見つけることができて！！更新される度にコメしちゃうかもしれません！！← (2020年10月22日 22時) (レス) id: 7fee4bb6fd (このIDを非表示/違反報告)
もちすけ(プロフ) - ミドナさん» わざわざ見ていただきありがとうございます!!!めっちゃ嬉しいです~ 。こういう系は私も大好きで昔から書いてみたいと思っていたのでそう言っていただき有難いです...!!! (2020年10月22日 20時) (レス) id: 25ab6793d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちすけ | 作成日時：2020年9月3日 22時
