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ベッドの上にいるときは俺が1番驚いたし、飛び起きたことにシッマがびっくりして先生よりもシャオロンを呼びに行ってたし。
俺は、目を覚ました後シッマに
「バスに突っ込まれたんやで！なんか、よそ見運転らしいな!
気がついたけどその時にはもうブレーキが効かんかったらしいで!」
と
「無事でよかったやん!」
と頭をワッシャワッシャされた。
確かにバスに突っ込まれた気がするな
そうだ、虎無さんどうなったんやろ
あぁ、なんか言葉出ないわ
しばらくぼーっとしているとシャオロンが医者を連れてきて、軽い検査を受けていた。
3日後には退院できるらしい。そう聞いた2人は面会時間も近かったしまたな！と帰っていった。
病室は同室らしく、俺の隣は病室の関係で女の子らしい。
なんとなく虎無さんだと予想しておく
天井を見上げ、ぼーっとしていると大きな音が聞こえた。
耳を劈くような音。ガシャンとなんかが倒れた音が
「な、なんや？！」
始まったか，と向かいの爺さんはテレビを消して布団に潜る。
「衣知兎！どこいるの?!ママをひとりにしないで！！」
病室の扉が勢いよく開かれ，ばーん！と大きな音がなる。
隣から勢いよくカーテンが開かれるが声は止まない
「ふざけないで!どこにいるの？！出てきなさい!」
「ちょっと菜花さん！落ち着いてください！」
「おい！お母さんやめろよ!」
一気に騒がしくなる部屋に女の声がした。
「お母さん，私がきたよ」
聞き覚えのある、ここの誰よりも柔らかい声
優しげな声に女の人も落ち着いたのか
「あ、あ…」
と。それから何事も無かったように静かになった。
「ごめんね，お母さん。今日はお母さんの好きなお菓子持ってきたよ。向こうで一緒に食べよう?きっと，上手にできたから」
ね？と声の主はこの騒動の原因に話しかけると小さく「うん。」と返事して部屋には再び静寂が現れた
「お騒がせしました」
そう一言告げた後開閉音が聞こえて静かになった。
「はぁー、やれやれ」
向かいの爺さんはゆっくりと体を出して独り言を呟く。
何が何だかわからない、なんやったんや，今の
「入院患者の親子や。」
おじいさんは何も知らない俺の方にぽそりと呟いた
「ここいら辺りじゃ有名な一家なんやけどなぁ。母親が入院してからあの調子でのぅ。
あれでもだいぶマシになったんじゃよ。」
最初のうちはこれ以上やったなぁ。娘がかわいそうになるわ
おじいさんはそう言って布団に潜った
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作者名：クロエ | 作成日時：2023年1月25日 17時
