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このシェアハウスに来るまで、僕の中には涼介しか存在していなかった。
もちろん、家族という名の人たちは居たけれど。
それでも僕が頼り、話し掛け、触れることをするのは涼介に対してだけだった。
小学生に上がってすぐの頃、出ていった母親。
世間体の同情や関心を買うためだけに、裁判の末親権を得た父親。
周囲へ向けて可哀相な夫で頑張る父親を演じていただけだから、僕に対しては冷たいものだった。
どうせなら母親に付いていきたかった、と思うくらいには。
そこへ数年後、当然のように新しい母親候補がやってきて。
普段から父親と接してもいなかった僕にとってみれば、どうでもいい存在だった。
どんな人が来ても、誰と誰が結婚して新しく兄弟ができたとしても。
そんなの、どうだっていい。
でも新しい母親とは、意外に打ち解けた。
家の中で顔を合わせてしまえば、少し話すくらいには。
なのに父親はなにを思い込んで信じ切っているのか知らないけど、母親が家に馴染めないのは僕のせいと決めつけて。
顔を合わせれば怒鳴りつけてくるようになり、継母もそれを止めようとしていたけど―――僕が、断った。
どうせならその不仲という思い込みを逆手にとって、自由が欲しかったから。
親権が父親に決まって以降、僕は学校へ行っていない。
正しくは、行かせてもらえていない。
外面の良い父親は自分の書いたシナリオを邪魔されたくはなくて、僕を外へ出さなかった。
僕が余計なことを言って、道筋が崩れてしまうのを恐れていたから。
父親の勝手な都合で不登校に仕立て上げられた僕。
そんな僕が唯一繋がっていられたのが、隣に住んでいた涼介とその家族だけだった。
家から出られない僕のところへ、窓越しに会いに来てくれていた涼介。
僕の話を涼介が家族に伝えてくれて、さり気なくサポートしてくれていた。
僕の父親に掛け合い、時々涼介の家へ泊まれるようにしてもらえて。
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晶(プロフ) - naoさん» リクエストありがとうございますｖスペース上の関係でＢＥＳＴ全員は出せないかもしれませんが、それでも良ければ＾＾お待ち下さい (2019年11月19日 20時) (
レス) id: ff1d608c56 (このIDを非表示/違反報告)
晶(プロフ) - ＊ 白 雪さん» そう言っていただけるのほんとうにうれしいです♪有り難くもリクエストして下さるかたもいらっしゃいますので、いま暫くは続けられればと思います！ (2019年11月19日 20時) (レス) id: ff1d608c56 (このIDを非表示/違反報告)
晶(プロフ) - わらわそうさん» ありがとうございます！！襲われるいのちゃん・・・あまり臨場感出せないかもですが頑張ってみますね♪数名友情出演あるかと思います〜お待ち下さいませ (2019年11月19日 20時) (レス) id: ff1d608c56 (このIDを非表示/違反報告)
nao(プロフ) - 圭人君が熱を出してBESTと裕翔君に看病してもらう話が見たいです！BESTの誰かの視点で書いてくれると嬉しいです！よろしくお願いします！！ (2019年11月19日 16時) (レス) id: 2b8a51060a (このIDを非表示/違反報告)
＊ 白 雪(プロフ) - このお話とても好きなので続けてほしいです！ (2019年11月19日 15時) (レス) id: 2527cc3178 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晶
| 作成日時：2019年11月11日 1時
