・８day（kt） ページ26
見慣れた大きな家に、玄関ドア。
そのノブに手を伸ばして、ひとりで来るの初めてじゃないかな、なんて思う。
なにも言わずに、ここへ来てしまったこと。
あとで知られてしまえば、随分と気まずい思いをすると分かっていても。
俺としてはあの場から一刻も早く逃げたかったのだから仕方がない、と自分自身に言い訳をして。
ドアノブに触れた手。
カチ、と鍵の開いた音がして。
俺はそのまま玄関の中へ入ると、靴からスリッパに履き替え、ＬＤＫへ繋がるガラスのドアを開けた。
「ただいま」
いま世間はお盆休みの真っただ中。
だから外はどこへ行っても人が多い。
みんな休み、という時期でもあるからシェアハウスの中も賑やかだと思っていたのに。
そこは予想に反して、リビングに居たのは光くんと伊野ちゃんだけ。
「あれ？圭人ひとり？珍しい」
ふたりともそれぞれ、リビングのローテーブルにノートパソコンを広げていて。
それに向かって真剣な表情をしていたけど。
光くんが俺に気付いて顔を上げると、おや？という顔をして。
俺の背後からもうひとり出てこないのか、と目を凝らしている。
「ひとりだけど・・・来て大丈夫だった？」
ほかのみんながどこに居るのか、分からないけど。
見るからに光くんは仕事中だし、伊野ちゃんは課題をしている様子。
もしかしたらみんなはふたりの邪魔をしないように、２階にでも居るのかもしれない。
だったら俺、ここに来たの間違いだったかもしれないって思ったけど。
「来て悪いことなんてないから。ほら、座れば？」
不安そうにしている俺を見て苦笑いを零した光くんは立ち上がり、キッチンへ。
俺は促されてリビングのソファーへ座った。
ちら、と見た伊野ちゃんは複雑な表情を浮かべていて。
「はい、お茶。外暑かっただろ？」
「ありがとう光くん。ここはいつでも涼しくていいね」
差し出されたコップ。
そこに注がれた冷たくて美味しいお茶を、俺は咽ないよう気を付けながら飲み干す。
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晶(プロフ) - naoさん» リクエストありがとうございますｖスペース上の関係でＢＥＳＴ全員は出せないかもしれませんが、それでも良ければ＾＾お待ち下さい (2019年11月19日 20時) (
レス) id: ff1d608c56 (このIDを非表示/違反報告)
晶(プロフ) - ＊ 白 雪さん» そう言っていただけるのほんとうにうれしいです♪有り難くもリクエストして下さるかたもいらっしゃいますので、いま暫くは続けられればと思います！ (2019年11月19日 20時) (レス) id: ff1d608c56 (このIDを非表示/違反報告)
晶(プロフ) - わらわそうさん» ありがとうございます！！襲われるいのちゃん・・・あまり臨場感出せないかもですが頑張ってみますね♪数名友情出演あるかと思います〜お待ち下さいませ (2019年11月19日 20時) (レス) id: ff1d608c56 (このIDを非表示/違反報告)
nao(プロフ) - 圭人君が熱を出してBESTと裕翔君に看病してもらう話が見たいです！BESTの誰かの視点で書いてくれると嬉しいです！よろしくお願いします！！ (2019年11月19日 16時) (レス) id: 2b8a51060a (このIDを非表示/違反報告)
＊ 白 雪(プロフ) - このお話とても好きなので続けてほしいです！ (2019年11月19日 15時) (レス) id: 2527cc3178 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晶
| 作成日時：2019年11月11日 1時
