time sharing house～日常茶飯事～ (ページ34)

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　「そういえば、すっごくイマサラだけど。大ちゃんは？」

　「ほんとに今更だな」

　俺たちが勉強中、リビングでテレビが観れなくてもみんなＬＤＫのどこかに居た。
髙木くんは部屋へ戻ることなく、ダイニングでのんびりしていて。
光くんだって仕事あるだろうに、髙木くんと一緒に話しているかキッチンに。
いのちゃんは勉強をすぐに教えられるようソファーへ陣取りつつ読書。
薮くんもちょっと問題に行き詰っていれば、すぐ見てくれるくらいには気に掛けてくれていたんだ。

　ほとんど全員が揃っていたから、違和感とかなかったけど。
よくよく考えれば一番元気な、居れば静かさとは無縁の大ちゃんが居ない。

　「大ちゃんは学校主催のイベント手伝いに行ってるよ。そろそろ帰ってくるかな？」

　「そうなんだ？大変だね」

　いまはお風呂へ入っている人以外、みんなリビングに。
振り子時計をちらりと見た光くんが大ちゃんの居場所を教えてくれた。
休み中なのに学校の手伝いとかあるんだ、と思っていれば圭人も同じように感じたみたいで。
大変だね、って眉を下げているけど。

　「大ちゃん居ないからこんなに課題進んだわけでしょ？」

　なんて、さらり厳しいことを言ういのちゃん。
確かに大ちゃんは静かにしていることが苦手みたいで、すぐに動き出すか喋り出す。
みんなが咎めたとしても、長時間は効果がないから。

　そう考えると、大ちゃんには悪いなって思うけど。
居ないでいてくれて良かったのかも？

　「お風呂空いたよ～」

　「次どうぞ！」

　知念とやまがお風呂から戻ってきて、次は誰がって圭人とジャンケン。
勝ったからいってらっしゃい、と圭人をお風呂へと送り出した。