time sharing house～日常茶飯事～ (ページ32)

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　「俺たちも混ざっていい？」

　やまと知念に聞けば、どうぞーって言われたから。
ふたりと向かい合うようにして、ラグの上へ直接腰を下ろす。
ローテーブルは幅があるものだから、４人で課題を広げても充分余裕があった。

　「はい、お茶。分からないところはいのちゃんに聞いてみ？偏った知識だけは多く持ってるやつもいるけど」

　そっちは話し始めたら長くなるから興味本位で聞くのはおススメしないな。
ずっとキッチンに立っていた光くんがお茶を持って来てくれて。
ありがとう、って言えば頑張れって背を叩かれる。

　それにしても。
光くんの言う無駄に偏った知識を持っていて話の長い人っていうのは・・・聞くまでもなく薮くんのことだよね。
頭が良いのは知っていたけど、話が長いってどのくらいなのかは想像できない。

　やめておけって言われたから、下手に突くことはしないけど。

　「あんまり人数居ても集中できないだろうから。俺ちょっと買い物行ってくる」

　そう言って出掛ける準備を始めた光くん。
俺も付いていくよ、車出すから。そう髙木くんも光くんと一緒にハウスから出ていった。
行先はきっとスーパーで、お昼とかの食材を買い出しに行ったんだと思う。

　ふたりを見送れば、残ったのは課題をしている俺たち学生４人。
あとは分からないところを教えてくれる役目のいのちゃんと薮くん。

　６人も居る割に静かなリビングで、俺は多くて苦戦している課題に向き合った。