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「薮、行くぞ」
時刻は２３時前。
雄也と大ちゃんはまだ帰ってきていないが、ふたりでどこか寄っているのかもしれない。
一応雄也には伊野尾を迎えに行く旨を連絡しておいた。
高校生四人には夕飯時に伝えてあるから問題ない。
それにしても、学生主体の飲み会にしては終わるのが早くないか。
ただ単に解散しても平気な時間帯になっただけなのか。
それとも―――
「飲まされたっぽいね」
スマホの画面をじっと見ていた光は、ぽつりと零した。
車のキーを保管場所から取ってきた俺は、その言葉に顔を顰める。
「だったら急ぐぞ」
店の場所は初めに伊野尾から光へ連絡があった。
もし店を移動することがあれば、その時も伝えるように言い聞かせてある。
伊野尾ができなかったとしても、あの伊野尾が唯一信頼している女友だちが教えてくれるだろう。
現にいま、光へ連絡してきているのはその友人だ。
どうも友人が目を離した一瞬の隙に飲まされたみたいだな。
ガード役がふたり以上居れば別だが、ひとりだとずっと張り付いて見張っておくのも難しい。
理解はしていても伊野尾がどれほど危険な立ち位置なのか分かっているあの面白い女は、きっと平謝りする勢いだろう。
酒が入った伊野尾は、無防備が過ぎる。
泣く暴れるなんてことがない代わりに、一定量を超えるとすこんと眠ってしまう。
ハウスで飲んでいるときは問題のないそれも、外では一番危ないタイプと言える。
どこに連れ去られようと、なにをされようと抵抗できない。
伊野尾に対してなにか企んでいる連中にしてみれば、これ以上にない好機だろうよ。
見守る人間のいるハウスで、ある程度アルコールに慣れさせようとしてはいるものの。
生まれ持った体質ってのは、努力だけでどうにかできるもんじゃないからな。
玄関ホールから直接車庫へ回り、エンジンを掛ける。
その間に連動して車庫のシャッターと、外の門が開くようになっているからストレスなくハウスから滑り出た。
さっきから無言でスマホを弄り、返事をしているらしい光を助手席に乗せて。
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晶(プロフ) - 麻李有さん» いつもながらありがとうございます。楽しんでいただけたなら良かったです。再度のリクエストに関してはご相談しつつ受けるかどうか決めさせていただきたいと思いますのでご了承下さいm(__)m (4月22日 21時) (
レス) id: 8d76f9f2b3 (このIDを非表示/違反報告)
麻李有(プロフ) - ご無沙汰しております。リクエスト書いて頂きありがとうございました！めちゃくちゃ良かったです、どタイプです！やっぱり主様の書かれるtkar大好きです！複数回で申し訳ないですが、またリクエストさせて頂いてもよろしいですか？ (4月21日 23時) (レス) @page35 id: 6cf1168dd8 (このIDを非表示/違反報告)
麻李有(プロフ) - 晶さん» いつまででも待ちます！よろしくお願いします(*^^*) (12月26日 21時) (レス) id: 6cf1168dd8 (このIDを非表示/違反報告)
晶(プロフ) - 麻李有さん» 遅くなりまして…そんなにツボっていただけてるならうれしい限りです(*´∀｀)いまのとこぱっと構想浮かばないので、少し考えさせて下さい。視点もこちらで決めさせていただきますね！お待ちいただければと思いますm(__)m (12月26日 12時) (レス) id: 8d76f9f2b3 (このIDを非表示/違反報告)
麻李有(プロフ) - 晶さん» ありがとうございます(T^T)視点はお任せしたいです！本当に主様の書くtkarさんが好きすぎてツボなんです！お付き合いのきっかけになったお話と、デートしてるところ、お付き合いするまでのarさん自覚してない頃とかも全部がツボです！ (12月24日 20時) (レス) id: 6cf1168dd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晶
| 作成日時：2023年9月9日 2時
