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時々リビングからキッチンの様子を伺いつつ。
リビングで話に花を咲かせていると、キッチンからも楽しそうな声が聞こえてきて。
・・・たまに、裕翔の焦った声も聞こえてたけど。
そんな時間を過ごし始め、たぶんだけど２時間くらいかな。
すごく良い匂いがキッチンのほうから漂ってきた。
食欲を刺激する、魅惑の匂い。
「そろそろ動かすか？」
「そうだね」
リビングの飾り付けは必要ない。
全員がローテーブルを囲んで座れるよう、ソファーとか一部の家具を動かすだけ。
薮くんがやるか、って立ち上がったから。
俺も頷いて立ち上がる。
ローテーブルに乗っていたマグカップは、知念と圭人がキッチンへ運んでくれたから。
俺と薮くんは、大きなソファーを持ち上げて位置を変えた。
どうしたって出てくる小さな埃は、有岡くんが掃除してくれる。
この作業もハウスで生活した約２年で、だいぶ手際が上がったよね。
初めの頃なんて、どれをどこに動かせば効率よくスペースを作れるのか分からず。
そのうえ、ソファーを持ち上げるコツもなかなか掴めなくて腰を痛め掛けたこともあった。
それがいまとなっては、すべてを終えるのに数分しか掛からないのだから。
慣れってすごいものだなぁってつくづく思う。
それに、この作業もたぶんだけど今日が最後だから。
変な感慨深さもあるよね。
あと２か月、まだここで暮らすのに。
すでに淋しく感じ始めるって、俺だけなのかな。
みんな、バラバラになるわけじゃないのにね。
むしろ、確実に九人で過ごせるようになるっていうのに。
それでも、このハウスにだって愛着はあるから。
「�睫據�」
呼ばれて、はっと我に返る。
どうも思考に浸って、ぼんやりしてたみたい。
少しだけ目線を下に向ければ、すぐ傍で俺を見上げている有岡くんがいて。
どうかした？って上目遣いで首を傾げるから、思わず顔を崩してしまいそうになった。
ふたりきりのときだったら、気にしないけど。
ハウスのリビングでそんな表情を見せれば、絶対誰かに冷やかされるのは目に見えているから。
面だけ取り繕ったところで、薮くんと光くんには見抜かれちゃうけどね。
薮くんの笑い声を聞こえないふりして、なんでもないよって有岡くんの頭を撫でた。
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晶(プロフ) - Ninaさん» ありゃ・・・でも読むタイミングは人それぞれですので！（私は完結してから読む派です）続くかどうかは別として、ちゃんと次を想像できるような終わり方にしました（彼らの生活自体は続きますからね）こちらこそ長らくお付き合い頂きありがとうございました( *´艸｀) (2021年4月9日 19時) (
レス) id: ff1d608c56 (このIDを非表示/違反報告)
Nina(プロフ) - 読んだら終わっちゃう…と最終話を読み始めるのを躊躇していたのですが。お話として読めるかは別としても（読めたら幸せです！）皆の新しい生活が始まるんだなぁ、とワクワクする様なエンドマークで嬉しかったです。長い間幸せなお話をありがとうございました！ (2021年4月9日 11時) (レス) id: 63f8fe0bef (このIDを非表示/違反報告)
晶(プロフ) - わらわそうさん» ありがとうございます( *´艸｀)やっとくっ付きましたよ(笑)でもくっ付くなら最後に、と思っていたので皆様はやきもきされたかもですが兼ねがね予定通りでした…ずっと見守って頂いてありがとうございました！いまはやり切った感でいっぱいです (2021年4月1日 20時) (レス) id: ff1d608c56 (このIDを非表示/違反報告)
晶(プロフ) - しずかさん» 最後までお付き合いいただいてありがとうございました。淋しく思っていただけるのは書き手として有り難い限りです。これからものんびりのほほんとした日常を送っているかと思います。またお会いできる機会がありましたら、そのときは('◇')ゞ (2021年4月1日 20時) (レス) id: ff1d608c56 (このIDを非表示/違反報告)
わらわそう(プロフ) - 更新ありがとうございます＆完結おめでとうございます！やっとhkinがくっついて...初期からずっと追ってたので本当に嬉しいです！長い間、本当にお疲れ様でした！ (2021年4月1日 6時) (レス) id: 8ec50a30ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晶
| 作成日時：2021年2月3日 0時
