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「雄也の言い分が正しいな」
「でも、そうでもしないと・・・」
「母親の説得は無理、って？」
「・・・うん」
ぽつり、力なく頷くと項垂れてしまう裕翔。
いまここで言ってないけど、他にも裕翔は犠牲にしようとしてるものがある。
バンドの活動とかね。
読者モデルに関しては、お父さんにも黙っているから条件に入れていないけど。
「圭人」
「はい！」
「圭人から見て、裕翔のお母さんはどうだ？」
俺、嘘吐くのとか苦手だから。
こうやって自分のことじゃなくても、秘密を抱えているのが辛い。
言えるものなら正直に言ってしまって、みんなの協力を仰ぎたいって思うけど。
裕翔がそれを望むのかが、分からなくて。
すんなり許可をもらえた俺がそんなことをすれば、嫌味にも取られるんじゃないかって。
ぐるぐる考えていると、薮くんに呼ばれ。
思わず、学校で当てられたときみたいに返事しちゃった。
勢い良すぎて、ちょっと笑った光くんに。
俺から見た裕翔の状況を聞かれると。
「俺たちの希望なんて、聞いてくれないと思う」
それに、裕翔が新しい家に住む許可を得るために犠牲を増やせば増やすほど。
より窮屈で厳しい条件を並べられて、最終的にみんなと一緒に住めない状況に追い込まれる気もしてる。
そう感じていること、裕翔の目の前で言うのは気が引けたけど。
ごめんね、って言う前にも言った後にも謝れば。
「ううん、圭人の言う通りだよ」
謝られることじゃないよ、って。
むしろ客観的に見てもそれほど酷い状況なんだって知れてよかった、って。
「裕翔」
「はい」
「やりたいこと、決まったのか？」
高校の、最後の１年に。
高校を出て、大学に進むと仮定し、進んだ後に。
なにを、したいのか。
なにを学びたいか、経験したいか。
どう、暮らしていきたいか。
窮屈な実家から――母親から逃げたい、っていう理由でハウスに登録したのとは違って。
明確な目標が、立っているのか。
「決まった」
決めたからこそ、みんなと住むっていうのは諦めたくない。
「だったら、大丈夫だ」
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晶(プロフ) - Ninaさん» ありゃ・・・でも読むタイミングは人それぞれですので！（私は完結してから読む派です）続くかどうかは別として、ちゃんと次を想像できるような終わり方にしました（彼らの生活自体は続きますからね）こちらこそ長らくお付き合い頂きありがとうございました( *´艸｀) (2021年4月9日 19時) (
レス) id: ff1d608c56 (このIDを非表示/違反報告)
Nina(プロフ) - 読んだら終わっちゃう…と最終話を読み始めるのを躊躇していたのですが。お話として読めるかは別としても（読めたら幸せです！）皆の新しい生活が始まるんだなぁ、とワクワクする様なエンドマークで嬉しかったです。長い間幸せなお話をありがとうございました！ (2021年4月9日 11時) (レス) id: 63f8fe0bef (このIDを非表示/違反報告)
晶(プロフ) - わらわそうさん» ありがとうございます( *´艸｀)やっとくっ付きましたよ(笑)でもくっ付くなら最後に、と思っていたので皆様はやきもきされたかもですが兼ねがね予定通りでした…ずっと見守って頂いてありがとうございました！いまはやり切った感でいっぱいです (2021年4月1日 20時) (レス) id: ff1d608c56 (このIDを非表示/違反報告)
晶(プロフ) - しずかさん» 最後までお付き合いいただいてありがとうございました。淋しく思っていただけるのは書き手として有り難い限りです。これからものんびりのほほんとした日常を送っているかと思います。またお会いできる機会がありましたら、そのときは('◇')ゞ (2021年4月1日 20時) (レス) id: ff1d608c56 (このIDを非表示/違反報告)
わらわそう(プロフ) - 更新ありがとうございます＆完結おめでとうございます！やっとhkinがくっついて...初期からずっと追ってたので本当に嬉しいです！長い間、本当にお疲れ様でした！ (2021年4月1日 6時) (レス) id: 8ec50a30ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晶
| 作成日時：2021年2月3日 0時
