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「気付いてたんだね、光くん」
ただいま、と笑った雄也。
その手は背後から抱えるように、大ちゃんの口を塞いでいて。
塞がれている大ちゃんは、顔を真っ赤にして俺たちを凝視していた。
「いや、ふつう気付くだろ」
たとえ玄関側に背を向けていたとしても、どれほど静かに入って来られても。
ドアを開け閉めするときに、多少なりとも音はするものだから。
誰かが玄関ホールからＬＤＫに入って来たのなら、それはハウスに居なかった雄也か大ちゃん以外いないわけだし。
もう真夜中だから、薮や裕翔、圭人の可能性を省くのが大前提だけど。
「で、なんで大ちゃんの口塞いでるの？」
「えー？ああ、お邪魔しちゃ悪いと思って」
ふたりの世界、って感じだったから。
ねぇ？
抱え込んでいる大ちゃんを覗き込むように、雄也は首を傾げて。
まだ口を手で覆われたままの大ちゃんは、こくこく忙しく頷く。
顔がより赤くなったのは・・・たぶん雄也の声のせいだろうね。
それにしても、邪魔って。
別に特別なにかをしていたわけじゃなく、ふたりで話していただけなのに―――
思って、いのちゃんを見れば。
大ちゃんに負けないくらい頬を染め、あちこち視線を彷徨わせている。
どうして？
「いのちゃん？」
ぽす、と肩に顔を埋めてきたいのちゃん。
染まっていた頬は隠れたかもしれないけど、耳が丸見えだよ。
なんで急に照れちゃったのか、分からないけど。
ただひとつ、言えるのは。
「ほんと、かわいい」
このひと言に、尽きる。
このふたりに掛かれば、バレンタイン顔負けだね・・・・・・
俺、胸焼けしそうなんだけど。
fin.
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晶(プロフ) - Ninaさん» ありゃ・・・でも読むタイミングは人それぞれですので！（私は完結してから読む派です）続くかどうかは別として、ちゃんと次を想像できるような終わり方にしました（彼らの生活自体は続きますからね）こちらこそ長らくお付き合い頂きありがとうございました( *´艸｀) (2021年4月9日 19時) (
レス) id: ff1d608c56 (このIDを非表示/違反報告)
Nina(プロフ) - 読んだら終わっちゃう…と最終話を読み始めるのを躊躇していたのですが。お話として読めるかは別としても（読めたら幸せです！）皆の新しい生活が始まるんだなぁ、とワクワクする様なエンドマークで嬉しかったです。長い間幸せなお話をありがとうございました！ (2021年4月9日 11時) (レス) id: 63f8fe0bef (このIDを非表示/違反報告)
晶(プロフ) - わらわそうさん» ありがとうございます( *´艸｀)やっとくっ付きましたよ(笑)でもくっ付くなら最後に、と思っていたので皆様はやきもきされたかもですが兼ねがね予定通りでした…ずっと見守って頂いてありがとうございました！いまはやり切った感でいっぱいです (2021年4月1日 20時) (レス) id: ff1d608c56 (このIDを非表示/違反報告)
晶(プロフ) - しずかさん» 最後までお付き合いいただいてありがとうございました。淋しく思っていただけるのは書き手として有り難い限りです。これからものんびりのほほんとした日常を送っているかと思います。またお会いできる機会がありましたら、そのときは('◇')ゞ (2021年4月1日 20時) (レス) id: ff1d608c56 (このIDを非表示/違反報告)
わらわそう(プロフ) - 更新ありがとうございます＆完結おめでとうございます！やっとhkinがくっついて...初期からずっと追ってたので本当に嬉しいです！長い間、本当にお疲れ様でした！ (2021年4月1日 6時) (レス) id: 8ec50a30ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晶
| 作成日時：2021年2月3日 0時
