↓ ページ34
「伊野尾くん、今日は光くんのところにお邪魔すれば？」
「えっ！？でも・・・」
「ああ、それいいな。光のところで寝てればいいだろ」
光の調子が悪そうなことに気付いている伊野尾は、俺たちの提案に戸惑って。
なにも気付いていない大ちゃんは、遠慮しないで言えばいいのに、と笑う。
だったら俺、先に寝るね。
言い置いて、まだどうするべきか悩んでいる伊野尾を残し２階へ上がってしまった。
一緒に眠れるならそうしたいけど、でも・・・と伊野尾は困った様子。
「伊野尾、光に休んでほしいだろ？」
「そりゃそうでしょ。なのに俺へ一緒に寝ろってどういう―――」
「あのね、伊野尾くん。光くん、寝不足なんだよ、体調崩してるとかじゃなくて。だから早く眠らせてあげるのが一番なんだ」
「いや、だから！」
「光ひとりで部屋に居ると仕事するから。お前一緒だと寝るの優先するだろ？だから言ってるんだ」
いままでなら、何日間も連続で夜中に仕事をしていることなんてなかったはず。
そうしなければいけないほど、仕事を詰めていなかったというのもある。
でもいまの光は、以前なら断っていた仕事でも受けている傾向があって。
それもこれも―――――
とにかく、だからといって無茶をしていいわけじゃない。
「伊野尾くんは光くんのところで眠るの、嫌？光くんに寝てほしい、って思わない？」
おお、雄也、狡い言い方するな。
そんな言い方されて、伊野尾が首を振るわけないのに。
練習を促されていなければ、光のところで眠る以外の選択肢がない伊野尾なのだから。
「・・・ほんとに俺、邪魔にならない？」
「ならない。ほら、光には言っておくから部屋入ってろ」
ん、と小さく頷いた伊野尾が光の自室へ入って行くのを見届け。
ドアが閉まると、深々息を吐いた。
「意地っ張りだね。光くんも、伊野尾くんも・・・薮くんも」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 187人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
晶(プロフ) - Ninaさん» ありがとうございます〜ピクニックは「ただいま〜」「あれ？いない！？」っていうのが書きたかっただけなんです(笑)きっとarが居ればホースで庭に水撒き始めて水遊びに発展していたかと思います(;´･ω･)ハウスのみんながいれば思春期でも安心。また�鵑任發�願いします (2020年5月7日 19時) (
レス) id: ff1d608c56 (このIDを非表示/違反報告)
Nina(プロフ) - 更新お疲れ様です！お庭でピクニック、楽しそうですねぇ。きゃっきゃうふふしている様が目に浮かぶますw ar君がいたらきっと大騒ぎだったんだろうなぁ、とかw 思春期なyt君を見守ってる大人がちゃんと周りにいてハウスの子供達は皆幸せですね。iiiも楽しみにしてます！ (2020年5月7日 8時) (レス) id: ff986ae2ef (このIDを非表示/違反報告)
晶(プロフ) - ＊ 白 雪さん» 前作から引き続きありがとうございます！リクエストもうれしいです。arメインですね・・・もしかしたら他の方のリクエストとの兼ね合いで、一緒にまとめさせて頂くこともあるかもしれませんが、その際はご了承頂けると助かります(>_<)どうぞよろしくお願い致します (2020年5月5日 2時) (レス) id: ff1d608c56 (このIDを非表示/違反報告)
晶(プロフ) - みゅうさん» ありがとうございます(´▽｀*)今後もゆっくりのんびりハウスの様子を綴っていきますので、お暇なときにでもお付き合い頂けるとうれしいです (2020年5月5日 2時) (レス) id: ff1d608c56 (このIDを非表示/違反報告)
＊ 白 雪(プロフ) - 前作から楽しく読まさせてもらってます！リクエストなのですが、どんなお話でもいいので有岡くんメインのお話が読みたいです＾＾作者様のアイディアが浮かび次第でいいので…よろしくお願いしますm(_ _)mこれからも応援してます！ (2020年5月4日 7時) (レス) id: 63aa7c8cbf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：晶
| 作成日時：2020年4月27日 21時
