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正直、最悪な時間だった。
思い出すだけで悍ましくて、気持ち悪さしか浮かばない。
三人で話をしていたのだって、束の間。
急に母親が席を立ったと思えば、赤の他人でしかない男とふたりきりにさせられて。
お手洗いにでも立ったのだと思っていたのに、一向に戻ってくる気配がない。
そんな中、いきなり詰められた僕と男の距離。
顔を合わせたくもなくて、ずっと余所を向いていた僕の頭上から落ちてきた影。
え、と思ったときにはもう遅かった。
僕の隣に座り、伸びてきた腕。
腰を引き寄せられて、逆の手で太ももを撫でられる。
そのうえ、首筋には生ぬるい息が。
ゾッ、と。
一瞬で全身に鳥肌が立ち、身体が恐怖で固まる。
助けを求めようと開いた口も、喉が渇いていて声が出ない。
どうしよう、どうしよう・・・キモチワルイ。
冷え切った思考、逃げるにはこれしかない。
そう判断した僕は、火事場の馬鹿力じゃないけど。
抜けそうだった力を体に入れ直し、一発、男の胸に肘鉄を食らわせると。
まさか反撃されるとは思ってもいなかったらしい男の拘束が、弛んだ隙を狙って腕から逃れ。
そのまま立ち上がると居た場所から外へ出るための、ドアへ。
開けた先には、母親が立っていて。
出てきた僕に驚き、すぐに焦って手を伸ばしてくる。
ああ、こいつ、仕組んだんだ。
たぶんあの男に息子を連れてこい、とでも命令されて。
ろくでもない母親は、ろくでもない男に引っ掛かっていたみたいだね。
それなりに見た目はいいほうなのかな、くらいの男にやさしくされて絆されたんだろう。
それで夫と別れて男に付いたのに、そのあとで態度を豹変でもさせられたかな。
明らかにいま、母親の立場は弱く見える。
同情の余地は、ないけど。
男も、もしかしたら顔で母親を選んだのかもね。
その当時は若くて、言うことを聞いていたからよかったものの。
年を取り、特別魅力も感じられなくなって捨てようとしたのか。
捨てる前に、息子をチェックしておきたかったのか。
そうすれば、母親そっくりで、好みの―――
ああ、もう、オゾマシイ。
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晶(プロフ) - わらわそうさん» とんでもないです。先に違うお話からスタートかもしれませんが・・・��へと続く一歩にはなりますので。そこからのんびり続けていければいいかな、と思います(´▽｀) (2019年12月19日 1時) (
レス) id: ff1d608c56 (このIDを非表示/違反報告)
晶(プロフ) - わらわそうさん» なのですよね〜不思議ですよね〜（笑）ってめちゃくちゃ他人事ですけどｗこれからどうなるかは分かりませんので(￣▽￣) (2019年12月19日 1時) (レス) id: ff1d608c56 (このIDを非表示/違反報告)
わらわそう(プロフ) - 晶さん» こんな雑なリクエストを受けてくださりありがとうございます！！！出来上がるの、楽しみにしております！！ありがとうございます！！ (2019年12月18日 6時) (レス) id: 1c0b49b53a (このIDを非表示/違反報告)
わらわそう(プロフ) - 晶さん» なんとっ！！？？あんな、あんな恋する乙女のような顔をしていながらですか？！イケメンって罪なんですね...(TT)めっちゃ付き合って欲しい所でした^∇^ (2019年12月18日 6時) (レス) id: 1c0b49b53a (このIDを非表示/違反報告)
晶(プロフ) - まみむめももさんさん» はじめまして〜やっぱりじれったいですか？くっつけてあげたい気持ちはあるのですけど、当然問題は光くんでしてｗというより大人組全員が家族愛強すぎてどう脱出させようか、という感じですね〜気にして下さる方も多いので真剣にこれからを考えていきますね！ (2019年12月18日 1時) (レス) id: ff1d608c56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晶
| 作成日時：2019年12月10日 22時
