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「ただ―――！」
ただいま、といつものように大きな声で入ってこようとした大ちゃん。
それが背後から伸びてきた手で口を塞がれ、途中からもごもご。
もごもごふがふが言っている大ちゃんは面白いけど。
「ダメだよ、有岡くん。伊野尾くん眠ってるみたいだし」
大ちゃんの口を塞いだ張本人に、耳元で囁かれ。
目を見開いた大ちゃんは、リビングのソファー、光が居るほうを向いた。
ラグに座っている光と、ソファーで眠っている伊野尾を見て。
「分かった？」
諭すように聞かれて、うん、と大きく頷く大ちゃん。
それでやっと口元から手が離れていって。
「ごめん・・・ちゃん、大丈夫そう？」
「おかえり、大ちゃん。大丈夫、いのちゃんしっかり眠ってるから」
まどろんでいるような、浅い眠りではなくて。
しっかり深く眠っているから平気、と判断できる光。
あの夜からずっと隣で眠り、伊野尾の睡眠状態を観察していたんだろう。
「薮ちゃん今日も来てたんだね」
「ああ」
「みんなもうちょっと分かり易く甘やかせばいいのに」
�睫擇發機△舛磴鵑�心配で早く帰ってきてるし。
なんておかしそうに笑う大ちゃん。
みんな、と括られてしまった俺と雄也は苦笑いだ。
あのね、大ちゃん。
素直に甘えてくれる性格の子なら、堂々と甘やかしてあげられるけど。
伊野尾のようなタイプは難しいんだぞ。
いや、ほんとうに。
「ひか、お風呂は？」
「まだだよ？」
「じゃあ、先に入っておいでよ。俺、そこ代わるから」
そこ、というのは伊野尾と手を繋いでいる光の位置。
そうだな、光が離れるなら代わりは大ちゃんが一番適任だと思う。
俺や雄也じゃその役割は果たせそうにないし。
「お願いしてもいい？」
「もちろん」
薮ちゃん居る間のほうがなにかといいでしょ。
奔放で子どものようなままの大ちゃんだけど、意外と物事をよく見ている。
しっかりと周りの状況を捉えて、それに合わせて動くことができるから頼れるタイプ。
だけど、何度注意されても行動が直らないことだけが謎。
光は大ちゃんに伊野尾を託して風呂へ。
光が居ない間に伊野尾が起きてしまうのが一番困ることだから、なにがあってもいいように。
この間だけは雄也も俺も、リビングから動くことはしなかった。
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晶(プロフ) - ねむりねこさん» どんなお話を想像されていたのかが分からなかったので、つまらなくはなかったかな、と不安が大きく。ですが、楽しんで頂けたのであれば良かったです(*‘∀‘)こちらこそ、リクエストありがとうございました！のんびり頑張ります。 (2019年12月10日 1時) (
レス) id: ff1d608c56 (このIDを非表示/違反報告)
ねむりねこ(プロフ) - 更新ありがとうございます。光くんと薮くんの昔話をリクエストさせていただいたものです。想像していたよりもとてもとても楽しかったです。ありがとうございます。これからもいろいろなお話を楽しみにしています。 (2019年12月9日 19時) (レス) id: e9dda28e54 (このIDを非表示/違反報告)
晶(プロフ) - わらわそうさん» ありがとうございます(^^ゞ分かり難い甘やかし方ではありましたが、甘やかすほうも素直じゃないですからね（笑）みんなしっかりいのちゃんの様子も、ふたりの関係も見守っていると思います〜これからも頑張ります！ (2019年12月5日 20時) (レス) id: ff1d608c56 (このIDを非表示/違反報告)
晶(プロフ) - 凛瑚さん» こんばんは！年上組＋大ちゃんに甘やかされるいのちゃん、でも光くん一番は不動です（笑）感謝はしていると思うのですよ？素直には言えないだけで。なにより楽しんで頂けて良かったです〜今後も見守って頂ければうれしいです♪リクエスト、ありがとうございました！！ (2019年12月5日 20時) (レス) id: ff1d608c56 (このIDを非表示/違反報告)
わらわそう(プロフ) - 更新お疲れ様です！年上組に甘やかされてるいのくんめっちゃよかったです！なにより皆が微笑ましく見守ってて暖かい気持ちになりました(*^^*)これからも応援しております！ (2019年12月5日 8時) (レス) id: 1c0b49b53a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晶
| 作成日時：2019年12月1日 21時
