くしゃっと笑う君が好き 【佐野真一郎⠀】

イザナ ページ9

ゆっくり私の上から降りて起こしてくれたイザナはさっきとは別人の様に優しい

懐かれたのであろう。

「俺はAが気に入った。今日から俺の大切な妃だ」


私は真ちゃんのお嫁さんに、

そう言おうと思ったが、口を閉じてしまった。

今はとても言うべきではないと感じたからだ。

この日からよくイザナは私と会うようになった。

お互い家庭環境が良くないから分かり合える部分などがありイザナと会うのがひとつの楽しみになった。

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