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うとうとしつつ聞こえるいざなと確鶴の声にみみを傾けていた時
「っいざな…妹殺すなんてどうかしてんだろ!!」
私を起こさないようにかこえを殺しつつ聞こえる声
「俺は真一郎を作る為には全てを惜しまないたとえ…エマを殺してでも」
え。えまちゃん?そうだ。たしかにエマちゃんが佐野家に来る前はお兄ちゃんがいたと言っていた
だけどなんでエマちゃんが殺されなきゃいけないの?
テーマパーク行けなくなっちゃうじゃん
万次郎が悲しむじゃん
そう思った瞬間飛び上がっていた
靴など履くのも忘れて飛び出していた
2月の冷たい潮風をスウェット1枚で走っている
後ろにはまだ私の名前を呼んで追っかけてくるいざなたちがいる
「A!!まてって!!」
いざなが叫んでいて焦りでスピードをあげようとする
「A、、。まってよぉ…おれをすてないでよ」
弱々しい掠れた声が聞こえた
今なら逃げれる。逃げて万次郎たちに言えばエマちゃんが死なないことはたしか。
だけどならイザナは…?
私は振り返りイザナの方に向かった
「…ごめんいざな。私いざなの傍にいるから。だからっ…えまちゃんを殺さないで。一緒に遊びに行かせて」
「えまを殺したらAはどうする…」
「…殺した奴ら全員を許さない。殺すことが出来なくても相手が1番苦しむことをする」
いざなの瞳の瞳孔が開いた
「Aに嫌われたくないな。」
「なら…やめて。おねがい」
「わかった。だけどならずっと俺の傍にいて。離れないで。万次郎と関わらないで。あと…Aは真一郎を忘れて」
「わかった。なんでもするだけど。なにもしないで。東卍とも万次郎たちとも関わらず忘れて2人で生きよう」
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作者名:macopo | 作成日時:2023年7月29日 1時