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「たけみっち?初耳だね」
「うん……すげぇ奴なんだ」
「へーー万次郎が言うってことはよっぽどの人だね」
「うん。」
しばらく無言で万次郎の背中に顔を当てうとうとしてると
目的地に着いた様だった
「ここって、、」
「墓地。シンイチローに今年最後の挨拶しようと思って」
「っ!!なんで私を連れてきたの」
「そろそろ顔だしてやってよ。シンイチローにさ」
以前よりは現実を受け止められるようになった
真ちゃんは心に常にいる
真ちゃんは死んだ
真ちゃんに挨拶しなくちゃ
「…………わかった。」
その言葉に万次郎はありがとうと静かにわらった
真ちゃんのお墓は小さいにも関わらずお花やらタバコやら
お酒やらが沢山置いてあり真ちゃんがどれだけの人に慕われて
い続けているのかが実感できた
お線香をあげ手を合わせる
真ちゃん今年ももう終わっちゃう
場地もそっちにいるけど2人で仲良くしてる??
場地だけ先に真ちゃんと会ってると思うと妬けちゃうな
真ちゃんごめんね。ワカくんとこんな関係になってしまって
他の人たちとも同じて。でも真ちゃんをいつも心の中で思ってる
これは変わらない 万次郎を守るね
エマちゃんったら最近ドラケンといい感じなんだよ。2人が付き合ったら真ちゃん妹とられて嫉妬してそうだな
でもとにかく今私は真ちゃんと最初に会った時みたいに
どうにでもなってしまえなんて思わない
貴方に大切にされた幸せな思い出が今も生き続けてるから
私が死ぬまで見守っててください
私が目を開けたとき線香はちょうどポロッと落ちた頃だった
長い時間だったはずなのに万次郎は黙って待っていてくれた
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作者名:macopo | 作成日時:2023年7月29日 1時