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お正月
その日は万次郎とエマちゃんとドラケンたちと初詣の約束があった
12月31日の夕方に万次郎たちの家にいきお節の準備をエマちゃん
としていた
「あっエマちゃんにプレゼントあるの」
クリスマスは会えなかったけどプレゼントは用意していたのだ
「えぇー!!ほんとに!?どうしよう嬉しすぎる!でもエマ用意出来てない、、」
表情がころころと変わるエマちゃんは凄くかわいい
私がプレゼントしたのはテーマパークのチケット
「ここ前エマちゃん行きたいって言ってたけど全然人気すぎて
予約取れなかったけど2月の末のは取れたから一緒に行きたいな」
「A〜〜!!エマは世界一の幸せ者だよ〜!ほんとにありがとう!!!凄くたのしみ!!!!でも高かったでしょ、?、」
「バイク屋経営を舐めないでー」
私が笑うとエマちゃんは心底ほっとした顔をした
いつもは無邪気な感じが強いエマちゃんでもたまに私を見守る
大人の表情をする
「ならエマは2人で着るお揃いの服買うからたのしみにしてて」
キャッキャと2人で笑い合ってると夕方だというのに今頃
起きた万次郎が顔を出した
「Aー来たなら起こしてよ」
「あ万次郎おはよー」
「ちょっとケツ乗ってよ。いいだろ?エマ」
「えーーいいけどスピード出さないでよねAに怪我させたらただじゃおかないんだから」
外に出ると針のように刺し込むつめたい風で鳥肌がたつ
「Aの上着じゃさむいから俺の貸してやるよ」
万次郎とは昔から身長に差はあまりないけど上着はもうしっかり
ダボダボで身体むきむきだったもんなぁと思い返した
「万次郎のバイクひさびさだなー」
「クリスマスの日さ黒龍と抗争があったんだよ」
「黒龍……」
真ちゃんが初代総長を務めた暴走族でよくバイク屋にその時の人達も来てたことを覚えている
「前とちがってさもうかっこい族じゃねーんだ
9代目から変わっちまってさ」
イザナの代からだ。イザナとは真ちゃんが亡くなってから会って
ないし電話番号も分からない状態で会うこともできないまま
「それでどうなったの?」
「たけみっちと三ツ谷たちが頑張ってくれたからよゆーだったよ」
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作者名:macopo | 作成日時:2023年7月29日 1時