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しばらくの沈黙のあとにワカくんがその沈黙を断ち切った
「俺じゃダメなの」
ワカくんが私を好いていてくれてるのは前の出来事で気づいたけ
どこの言葉を言うとは思わなかった
「……ワカくんとする事はできるよ
ぜんぜん。でも1人に絞ることはできないよ」
押し殺した声でそう答えた
実際ワカ君イケメンだなーって凄く思うし優しいし
頼りになるけど私には真ちゃんっていう
大きな存在が今も尚消えることはないから
ワカくん1人に絞って真ちゃんを思いつつ2人で幸せを求める
なんてことは私にはできない
「いいヨ」
「え?」
「Aともっと近づきたい。真ちゃんへの悲しみを共有したい。
他の奴らとも同じことしてると思うと嫉妬はするケド
Aを口説くにはまず俺の得意なコトで体験させないト」
口角が右側だけくいっと上がるとゆっくり腕がのびてきて
わたしの頬を寄せて優しいきすをする
長い綺麗な睫毛が間近にいて1回頭を引こうとするも
後頭部をがっしり掴まれて逃げられない
「っちょっとまってっ」
きっと私の顔は酷く真っ赤だ
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作者名:macopo | 作成日時:2023年7月29日 1時