別れ ページ22
目が覚めると見慣れない天井
病室にいた看護師さんが成り行きを説明してくれ
私が倒れたこと。
空き巣目的で入った2人は知り合いだったが、故意ではなくたまたま真ちゃんの店であったこと。
真ちゃんが亡くなってこの病院に置かれていること。
全てを聞いた頃には私は体内のものを吐き出していた。
真ちゃんと一緒に昨日食べてたはずのものが身体から出てきて
脂汗をかいて鳥肌がとまらない
私はこれからどうすればいいの
貴方に助けてもらった私は
貴方がいるから生きてこれた私は
どうやって前に進めばいいの
そんな風にずっと色んな考えが錯乱しても時間
経って
退院して間もなく真ちゃんの葬儀が行われた
自分たちの方がショックが大きいはずなのにマイキーとエマちゃんとおじいちゃんは私を心配して
ずっと傍にいてくれた
「Aはわしの孫の1人だ。真一郎といた所に住み続けてもいいしうちで暮らしてもいい。ただ弱音は吐いて遠慮しないでくれ」
とおじいちゃんが言ってくれて私は真ちゃんのバイク屋を真ちゃんの代わりにやり続けることにした。
真ちゃんが一生懸命開いたこのお店
真ちゃんの大切な人達が何度も昔話に花を咲かせたこのお店を
閉じることなんてできなかった。
真ちゃんが亡くなって2ヶ月たった頃
私の体重はあの時から14kgも落ちていた
真ちゃんの仏壇なんて作ることなんてできなかった
認めたくなかった。かれがいないことを
「A、、、。ちゃんと食べてるのか」
お店の手伝いにきたワカくんにそう聞かれた
「食べてるよ、ちゃんと」
「そろそろ、、真ちゃんの墓に顔だしてやってよ、」
「...いやだ」
「...こんなことAに言いたくないけどさ
真ちゃんは死んだんだよ。」
「っっ!ききたくない!!!ちがう!!」
すごく頭が痛い 割れそう 頭をかかえても震えがとまらない
足がふらつく私にワカくんが抱きつく
「...真ちゃんは、、。しんだんだよ。分かってくれよ。」
「ワカくん真ちゃんの友達でしょ!!!なんでっ!そんなこと言うの!!!」
ワカくんから離れようと暴れるけど男の人の力ましてや元暴走族の人から抜け出せるなんてことは不可能で離れられない
「友達だから!!そんでAのことを好きだから見てられねぇんだよ。
頼むから、、現実を見てくれよ。
骨だけみてぇに痩せちまってでも店はいつも開いて
でもふらふらしてて顔色わるくて寝れてねぇんだろ、?
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作者名:macopo | 作成日時:2023年7月29日 1時