くしゃっと笑う君が好き【佐野真一郎⠀】 (ページ16)

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亀裂ページ16

いつもと違い2人で歩いて近くにあるカフェ兼ご飯屋さんの様なとこに連れてってもらった

「真ちゃんって、、こういう女の子っぽいとこ行くんだね、」

「Aと来るからここにしたに決まってんだろー

こんなとこ来んの初めてだよ」

照れながら言ってくれる真ちゃんとテーブル席に案内される

「ねぇ真ちゃん、隣で食べたい！」

2人できてテーブル席を向かい合わせで食べない人なんて珍しいだろうけどせっかくのアピールチャンスだ

とことんやってやる！！

「ふはっ！いいよ」

私が頼んだのはチーズハンバーグとプリンアラモード

真ちゃんはボロネーゼとコーヒー

「あのさ、A、、最近イザナ来てねーだろ」

唐突にそんな事を言われ確かに言われてみればと思い返す

「あいつさ、俺たちと血が繋がってないって知っちゃったらしくてすげぇ悲しんでた。
あいつAにすげぇ懐いてるから今度出向いてやってよ」

"俺のたいせつな弟だから"

「イザナくん、、。私なんかで力なんならそうしたい」

「イザナはAのこと好きだからきっと大丈夫だ」

「……でも私が好きなのは真ちゃんだよ

いつもはぐらかすけど真ちゃんは他に好きな人いるの？」

数秒沈黙がながれて、私は下を向いたまま真ちゃんの方を見れない

もし好きじゃなかったらどうしよう

「……もし今、俺が正直にAの事好きっつったらAの人生ぶっ壊すことになっちまう」

「なんで、、」

「Aはこれからもっと沢山の経験をする。

そこに俺がいたらAがほんとのに好きなやつに出会ったとき邪魔になっちまうし、俺が嫉妬しておかしくなっちゃう」

寂しそうに真ちゃんはそう呟く