うらさかが小さくなった。

小さくなった8 ページ8

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志麻side






志麻「…」


坂田「…」







車の中でも、店の中でもずっと無言な俺と坂田。


たまに話しかけてもスルーされる。







志麻「(つら…)」




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買い物を済ませ、車に戻ろうとすると手を
グイッと引っ張られた。







坂田「だぁー」







そう言って小さい指の先をどこかに向ける。


坂田が指を指す方向にはたくさんのおもちゃが
並んだおもちゃコーナーがあった。







志麻「欲しいん？」







坂田は上目遣いをしながら首を上下に動かす。


小さくなった坂田の上目遣いは反則級だ。







志麻「じゃあ手、しっかり握とってな」


坂田「あい！！」







すると坂田は初めて俺の前でニコッと笑った。


破壊力が半端じゃない。







志麻「あっ…」


坂田「？？」







隣のゲームコーナーのところに長身ショートの
美女の姿が俺の視界に入った。


誰でも見惚れてしまう美しさだ。







志麻「(綺麗な顔やな…じゃなくて！

今は坂田のおもちゃを…)」







だが隣に居たはずの坂田は消え、
握られていた手の温かみは無くなっていた。







志麻「坂田！？おい！坂田！！」





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