弟だと思ってたのにーCHENー (ページ4)

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ずれたアイラインページ4

BH「ちょっとヌナ」

「へっ？！」

BH「俺のアイライン、左右違くない？」

「えっ？！嘘…」

ベクの顔を凝視すると、確かに左右のバランスが違う。しかもちょっとどころじゃない、

全く違う。

「うわぁ～ごめん！今やり直す！」

上手いことアイラインだけを落としてもう一度ベクにアイラインを引こうとするけど、

鏡越しに感じるジョンデの視線。

口角をにっとあげて余裕そうな顔で私を見る瞳。

「あああ！もう！！」

BH「わっ！なに？！」

いきなり大きな声を出した私に驚いて肩をびくっとさせるベク。

仕事仕事！仕事に集中！！
ジョンデのことを考えるのは後だ！！

「ベク！一発殴って！」

BH「な、なに言ってるんだよぉ～」

「意味わかんないし、そんなの出来るわけない」とベクに断られる。

もう使えない犬だ←
自分で自分の頬を3発ほど叩く私を見て、

BH「もう何？Aヌナ超怖いんだけど…」

怯えた様子のベクに丁寧にアイラインを引いた。

なんとか集中して、残すはジョンデだけだ。

未だに信じられない。

私がジョンデを喰っちまったなんて… 。

こんなに可愛い可愛いジョンデを…。

ジョンデが私なんかを襲うはず無いもの。
もし本当にしでかしてしまったとしたなら
私から襲いかかったに決まってる。。

いくら傷心してたからって、
事務所のアーティストを、しかも弟のように可愛がってた子を喰うなんてどうかしてる…。

一昨日の自分をボッコボコに殴ってやりたい。。

CH「ヌナ？」

「あ、ごめんごめんやりますやります」

ジョンデに現実に引き戻され、ファンデーションの筆を手にとった。